ミノフスキー粒子 一年戦争後の応用技術

ミノフスキー粒子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/01 04:40 UTC 版)

一年戦争後の応用技術

ミノフスキー干渉波

OVA機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場[58]。ミノフスキー粒子の散布領域内に物体が存在した場合、Iフィールドの立方格子が崩れ、それが他のミノフスキー粒子に干渉して濃度の変化を起こす。これがミノフスキー干渉波と呼ばれており、電波障害の度合いを元にこれを検出分析し、物体の位置や大きさを判別するのがMPIWS(Minovsky-Particles Interference-Wave Searcher、ミノフスキー干渉波形分析逆探知システム)という技術が設定された。物体の種類までは判断できず、ダミーとの区別も付かないという問題もあるとしている[59]

ビーム・バリアー

富野由悠季による小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場する技術。「バリアー」と略されることが多い[60][注 23]。後述のミノフスキー・バリアーとは、「防御用に使われる」「大気干渉を打ち消す」「使用中に機体が発光する」など共通点が多い[注 24]

作中では以下の複数の用途が確認できる。

  1. MSの飛行時に、進行方向に波形を変化させたビームを放射することにより大気の干渉を拡散させ、音速を突破する技術[62]。使用中は、機体全体が光に包まれているように見える[62]。大気圏内で活動するMSミノフスキー・クラフトを用いても、そのままの形態では音速を突破する事は出来ないが、本技術により人型のまま大気の干渉を無視した飛行が可能となる[63]ペーネロペーの開発時に検討され、不完全なものが搭載されているが、それでも音速を超えることは可能[62]Ξガンダムは、完成したものが搭載されている[62]
  2. 完成されたビーム・バリアーは防御にも使用が可能である[64]。Ξガンダムは機体各部にバリアーの機能があり[65]、追尾してくるミサイルに対し使用を検討する場面があるが、その必要はないと判断している[61]。アデレード空港に設置されたビーム・バリアーの直撃を受けた際には、作動してパイロットであるマフティー・ナビーユ・エリンへのダメージを軽減させ彼の命を救うが、コックピット・コアと装甲の距離が近すぎたため[66]鼓膜が破れ気絶し、全身の皮膚が焼けただれている[67]
  3. 対Ξガンダム用に使用された兵器。地上にビーム・バリアーを設置するというアイデアは、検討されたことはあっても実施は初めてとされる[60]。アデレード空港のフェスティバルセンター周辺に小型のバリアー発生装置(発振装置)を設置し、地下埋設の回線によって電力を供給する[68][69]。ペーネロペーによって設置地点までおびき寄せられたΞガンダムに向けて発振され、MS1機を撃墜できる倍の出力(発振器が一度で焼き切れてしまうほど)で使用される[68]。しかしΞガンダムのビーム・バリアーに阻まれ、稼働には修理が必要な程度のダメージを与えるものの[66]表面的なダメージは少ない[70]
  4. ミノフスキー・クラフトを装備した艦艇が、大気圏突入の際、前方へ厚く展張する[71]。連邦軍第13独立艦隊のラー・カイラムをはじめとする3隻の艦艇が使用している[71]

ミノフスキー・バリアー

富野由悠季によるガンダムと同じ宇宙世紀を舞台にした小説『ガイア・ギア』に登場する技術。「ビーム・バリアー」とも呼ばれる[72]。ミノフスキー粒子を機体周辺に放出するバリアーで、Iフィールドによって励起されたミノフスキー粒子によって機体を包み、必要に応じて局所的に縮退させることによってミノフスキー粒子の質量の一部をエネルギーに変換して攻撃を減殺する[73][74]

ミサイルなどの実体弾[注 25]メガ粒子砲などのビーム兵器の双方に有効である[74][75]ファンネルに対しても接触すれば爆発させることが出来る[76]。また、バリアーがビームと接触すると爆発的な干渉波を引き起こし、その衝撃によって相手のマン・マシーンの核融合炉が爆発することもある[77]

大気干渉を打ち消す効果もあり、ガイア・ギアαは人型形態のままバリアーで全身を覆うことで音速を突破している[78]。また、ガイア・ギアαがフライング・フォーム形態で加速しながら使用した際には、至近に発生した電磁波とミノフスキー粒子にバリアーが衝突して発光し、光り輝くその姿は「光の鳥」のように映ったという[79]

機器類が高価で使用には大量のエネルギーを必要とするため、ガイア・ギアαゾーリン・ソールなどの一部の最新鋭機や高級機種が装備している[73][74]

改良型ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉

宇宙世紀0120年代以降の小型MSに搭載されている新型の熱核反応炉。『機動戦士ガンダムF91 劇場用アニメ映画フィルムコミック』で設定された。名称は原典では「新型核融合炉」と表記されているが、『総解説ガンダム事典』の表記に合わせた[80]

0120年代最大のブレイクスルーといわれ、出力レベルの可変と、小型化が非常に容易であるのが最大の特徴である。従来の熱核反応炉の炉心で発生させていたヘリウム3疑似原子(ヘリウム3と負のミノフスキー粒子からなる疑似原子[26])と重水素疑似原子(重水素と負のミノフスキー粒子からなる疑似原子[26])をそれぞれIフィールド・シリンダーに縮退寸前の状態で保存し、Iフィールドによる導入路を通じて炉心(反応チャンバー)で直接融合させる方式を採っており、それまで頭打ち状態であったジェネレーター出力と装置の容積を飛躍的に改善している[81]。また、ひとつの熱核反応炉からジェネレーターとスラスターを振り分けることも可能である[30]。しかし、従来の熱核反応炉は炉心が破壊されても膨張爆発が起きる程度であったが[81]、小型化によってMSの装甲が薄くなり、またヴェスバーのような高出力ビーム兵器や、開発当初より威力を増したビーム・サーベルが直撃すれば、既存の保護回路による暴走防止が無効となってしまうこともあり[28]、本熱核反応炉は最悪の場合核爆発が誘発される危険性をはらんでいる[81]。この問題は、実用化されてからも解決を見ていない[81]

ビーム・シールド

劇場アニメ『機動戦士ガンダムF91』が初出。

ビーム・ローター

テレビアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場。ザンスカール帝国軍である「ベスパ」の技術陣によって開発された重力下におけるMSの空中航行システムであり[82]、ミノフスキー・クラフトとビーム・シールドが高度なレベルで融合・昇華した技術とされる[83]

ビーム・シールドのさらなる改良と発展が続けられる中で[82]、ビーム・シールドを基部ごと回転させることによって、ビーム周辺にIフィールドよりも立方格子形成指向の強い斥力をもつフィールドが形成されることが明らかとなり、このフィールドの発生方向を一方に偏向させることで、ビーム表面に立方格子を形成して自重をある程度相殺することが可能となる[83]。さらに重力下であれば、鉛直方向から回転軸を傾けることによって若干の推進効果を得られることも確認される[83]。このとき、ユニットそのものを物理的に傾けるのではなく、ビーム形成時にバイアスをかけて斥力を偏在させることで、機体は連続的に作られる立方格子の上を同じ高さで滑り落ち続けることになる[83]。これを技術的に発展・確立して斥力を増大させ[83]、実用レベルまで引き上げて完成させたのがビーム・ローターである[82][注 26]。開発の目処が立った時点で、地球侵攻用に開発されたゾロに暫定的ではあるが搭載が決定する[83]

ビーム形成の電力とミノフスキー粒子の供給が可能であれば、プロペラントを消費せずに空中航行をおこなえる[82]。また、大気圏内での使用時は機体の周辺に斥力をもった立方格子が形成されることによって空気抵抗が減免され、ある程度の整流効果を獲得でき、非変形のMSでもスラスター噴射によるプロペラント消費は基本的に「移動」のための分だけで済む[83]。なお、ビーム・ローター使用時にはヘリコプターのような風切り音が発生するが、これは高熱のビームと大気が接触する際の衝撃音が連続的に発生し、同時にビーム同士が干渉し、周期的に大気の共鳴が起こるためとされる[83]

ミノフスキー・クラフトと同様の稼働に耐えうるほどではなく、高度もさほど高くとれないが[84](一方で、大気圏離脱はできないものの実験段階で成層圏まで到達したともいわれる[49])、簡易型のミノフスキー・クラフトとして圧倒的な機動力をMSにもたらし、さらにヘリコプターのような対地兵器としての運用も可能とする[84]。当然、白兵戦時はビーム・シールドとしても機能する[84]。ただし、機動性においては航空機におよばないとされる[49]。なお、ビーム・ローターの完成がベスパを地球侵攻に踏み切らせたとする見方もあり[84]、それほどに画期的なシステムであったとされる[82]

『Vガンダム』の後年に発表された長谷川裕一の漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』では、ザンスカール帝国が建国される宇宙世紀0149年[85]より以前の0136年の時点で、木星帝国が開発初期のビーム・ローターと航空力学的なローターを併用する可変モビルアーマーエルコプテを開発・運用している。しかし、同機のビーム・ローターの解説には「揚力」についての言及もあり、ベスパのビーム・ローターと同じ原理であるかは不明である。さらに同シリーズでは『Vガンダム』の舞台である0153年を描いた『ゴースト』のデスフィズや、0169年を描いた『DUST』のファントムV2といったビーム・ローター搭載機が登場するが、後者はビーム・ローターを垂直に回転して小さな「推進力」を得ているとされ、こちらもベスパのビーム・ローターと同じ原理であるかは不明となっている。

ミノフスキー・コントロール

『機動戦士Vガンダム』で設定された。ゾロのボトムターミナルを遠隔誘導するために使用されている無線誘導システムで、基本的にビーム・ローターを搭載した機体から一定範囲内でないと機能しない。また、同様のシステムがビーム・ローター基部の換装(移動)にも使用されており、ミノフスキー理論応用兵器そのものを誘導するため、ミノフスキー粒子の光子振動を利用し、ほぼ完璧にサイコミュを機械的に再現した装置となっている[83]

ミノフスキー・フライト

『機動戦士Vガンダム』で設定された推進機で、主役機であるヴィクトリーガンダムなどに採用されている。「ミノフスキー・フライト」という単語自体の初出は、小説『ガイア・ギア』と『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』[86][87][注 27]

ビーム・ローターの開発途上で、ミノフスキー粒子が散布された空間であれば、機体周辺にIフィールドより弱いミノフスキー・フィールドを生成して偏向させることで、ある程度の浮力を獲得できることが明らかとなる。拡散しつつあるビーム・ローターの立方格子を再構成し、その斥力を利用して同様の浮力を得る、というのがミノフスキー・フライトの基本原理であり、ゾロのボトムターミナルはこの技術により飛行(浮遊)する[83]。ただし、ベスパの技術力では[49]このシステムのみを稼働しての単独飛行は不可能であった[83]

リガ・ミリティアが運用するヴィクトリーガンダムも同様にミノフスキー・フライトを採用しているが、技術的には完璧ではないものの、ビーム・ローターによる立方格子形成を必要としない。ただし、単独では大した高度をとれず[注 28]、飛行によって揚力を発生させる機動装備との併用なしでは極端に稼働効率が落ちてしまうのが弱点である。移動をともなわない浮遊状態での稼働は数十秒とされる。しかし、運用上はほとんど問題にならず[49]、一旦飛び立てば[89]コア・ファイターとの合体によるリフティングボディに近い形状と、ミノフスキー・フライトが起こす整流効果によって「飛行」が可能となる[49]。また、ゾロより低速での合体が可能であることから、各パーツの誘導に使用する通信技術も既存の光学端末の併用が可能となり、開発期間の短縮にも貢献している[49]。また、ミノフスキー・フライトが一種のイオンエンジンであるとする資料もあり、ヴィクトリーガンダムに搭載されている全身の姿勢制御バーニア(アポジモーター)も小型のミノフスキー・フライトであるとされる[90]。また、リガ・ミリティアが運用するサブフライトシステムであるセッターも、ミノフスキー・フライトを採用した「超高性能機」であったとされる[49]

なお、宇宙世紀ののちの時代であるリギルド・センチュリーを舞台とする『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場する巡洋艦メガファウナは、輝くフィンを展開してミノフスキー・フライトによる飛行をおこなう。また、主役MSであるG-セルフにもミノフスキー・フライトが備わっていることが、劇場版『Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター』劇中の台詞で言及されている。

ミノフスキー・ドライブ

『機動戦士Vガンダム』の後半主役機であるV2ガンダムに搭載されている、ミノフスキー物理学系推進機[91]。「ミノフスキー・ドライブ」という単語自体の初出は、小説『ガイア・ギア』に登場するモビルスーツの後継的人型機動兵器マン・マシーンの機体設定である[注 29]カトキハジメによれば、V2ガンダムはこの力強い語感を好んでオマージュとしてデザインしたとのこと[94]

それまでのミノフスキー・クラフトやミノフスキー・フライトなどと異なり、ユニットの内部に「ミノフスキー・フォース・フィールド」と呼ばれる力場を発生し、そこに生成される反発力を利用する[95]。左右2基のユニットから発生するフィールドが、その中間で強力な推進力を発生させる[96]。原理的には、稼働に支障がなければ亜光速までの加速が可能とされ、スペック上では最大20Gでの機動が可能といわれる[95]。大気圏内外でのメイン・スラスターのほか[97]、姿勢制御用の[98]アポジモーターや慣性緩和装置の役割も果たす[97]

ヴィクトリータイプの強化装備の開発途上で、ヴェスバーの可変速粒子の調整技術と、ミノフスキー・フライトのフィールド形成技術が融合して基本原理が完成する[95]。しかし、ヴィクトリータイプのキャパシティをはるかに上回るものであるため、ミノフスキー・ドライブ・ユニットの搭載を前提としたV2ガンダムが開発される[95]。同ユニットを搭載したV2ガンダムは、当時において史上最速のMSとされる[99]

副次的な作用として、「光の翼」と呼ばれる[100]翼状のビームが放出される[95]。これは、急激な移動や機動をともなう際に封じ込めきれずに放出される高エネルギー状のミノフスキー粒子であり、意図的に出現させることは難しいとされるが[88]、ビーム・サーベルとほぼ同様の能力をもち[95]、意図的に形成させた場合の[100]最大稼働時は1キロメートルにおよぶビーム刃を形成する[95]。ミノフスキー・ドライブそのものはビーム・サーベルやビーム・シールドと根本的に異なるものではあるが[100]、エネルギー・ゲインが桁違いに大きいこと以外の[96]特性は物理的にも同等である[100]。2基のユニットから放出されるビーム粒子は電気的な干渉波を発生し、双方から放出される重金属粒子が互いのビーム刃の間で超高速で飛び交っている[96]。これにより、本来こういった電磁的な干渉を受けにくく作られているMSでも、物理的なプロテクトを破壊されて各種の制御機器に深刻な影響をおよぼす[96]

また、「光の翼」はビーム・シールド発生機で制御することによってシールドとしての転用も可能であり、V2ガンダムが最終決戦の際の対ゴトラタン戦にて、翼をまとうかのような防御姿勢をとっている。通常のビーム・シールドでは展開にタイムラグがあり、この場合のような近距離からの高出力のビームの直撃は防御できなかったともいわれる。なお、この防御姿勢が設計段階から想定されていたかは不明とされる[100]

V2ガンダムのほかにも、一説には月面のリガ・ミリティアの秘密工場「テクネチウム」で、V(1) ガンダムをベースにミノフスキー・ドライブを搭載したセカンドVと呼ばれる新型改装機が開発されたともいわれる。アナハイム・エレクトロニクス (AE) 社のエンジニアも出入りしていたといわれ、モトラッド艦隊の月面上陸の前後に急ピッチで開発が進められていたとされるが、真偽は不明である[100]。また、ゲーム『SDガンダム GGENERATION-F』に登場するザンスパインは、ザンスカール帝国がリガ・ミリティアからミノフスキー・ドライブの技術を奪取し開発されたMSとされる。

V2ガンダム以前のサナリィフォーミュラ・シリーズには試験的に搭載され[101]ガンダムF90Wタイプには飛行形態での検証という形で試製ミノフスキー・ドライブが搭載されている[102]。また、ガンダムF91には試験型ミノフスキー・ドライブが標準装備されるが[103]、いずれもごく短時間スラスター出力をおぎなう形で使用できる程度だったとされる[101]

漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』では、宇宙世紀0128年にクロスボーン・バンガードが建造した戦艦「バビロニア・バンガード」(のちに「マザー・バンガード」に改名)に搭載されているが、当時の技術では巨大すぎて戦艦クラスにしか搭載できず、またほかの同型艦にも搭載されていない「機密中の機密」とされる[104]。続編の『鋼鉄の7人』では、宇宙世紀0136年の時点でサナリィがMSサイズまで小型化に成功しており、実験用MSであるF99レコードブレイカーが開発されるが、木星帝国の襲撃によって機体と研究データがすべて失われている。一方、AE社もミノフスキー・ドライブの実験用モビルスーツ、スピードキングを製造するが、これは回収したマザー・バンガードの帆桁を修復・改造して制御モビルスーツを接続しただけの簡易的な物であり、のちに宇宙海賊クロスボーン・バンガード残党に接収され実戦参加し、大破している。『Vガンダム』と同じ宇宙世紀0153年を描いた『ゴースト』では、ユピテル財団がサナリィのスタッフを引き抜いて、10年以上の歳月をかけて開発したミノフスキー・ドライブ運用実験艦「マンサーナ・フロール」と、ミノフスキー・ドライブ搭載高速宇宙船「パピヨン」が登場している。さらに木星帝国により、レコードブレイカーの設計データをもとにミノフスキー・ドライブを搭載したMSファントムが、V2ガンダムより早い時期に開発されている。ただし、技術面での未成熟さなどからミノフスキー・ドライブを無理矢理動かしている状態であり、稼働時間が15分程度である、慣性緩和機能が機能しないため、4.8G加速程度でパイロットが限界を迎える[105]など問題が山積している。このため終盤、新生クロスボーン・バンガードはコクピット内を通電することで緩衝材となる特殊溶液で満たすことで瞬間的な耐G性能を嵩上げする改造を施した[注 30]。 また『DUST』では、ファントムの基本フレームをもとに製造されたMSバロックや、ファントムのデータを参考にし量産化したMSブラン・リオンノエル・レイスもミノフスキー・ドライブを搭載している。


注釈

  1. ^ 水や土、金属や炭素への浸透は難しいとする資料もある[10]
  2. ^ T(ティー)ではなくΤ(タウ)とする資料もある[12]
  3. ^ 赤外線近傍領域から超長波までの電磁波とする資料もある[12]。また、紫外線領域以上の[13]放射線も遮断する[14]とする資料もある。
  4. ^ 本粒子の応用技術の確立を含むパラダイムシフト全体を「ミノフスキー効果」と呼ぶこともある[16]
  5. ^ 熱核反応炉におけるヘリウム3の核融合にともなって発生するとしている資料もある[14]
  6. ^ 『ガンダムセンチュリー』での初出時は「Y・T・ミノフスキー」と表記[8]
  7. ^ 『ガンダムセンチュリー』では、ジオン公国が0065年に本粒子を開発したとしている[19]
  8. ^ 電磁波を流すとする資料もある[24]
  9. ^ 後者の場合、前者のようなIフィールドを「強力なIフィールド」と表現している[20]
  10. ^ 『ガンダムセンチュリー』では0074年のこととされるが[25]、漫画『Developers 機動戦士ガンダム Before One Year War』では0073年12月に同機の社内コンペティションがおこなわれている。
  11. ^ 熱核反応炉自体でエネルギーをIフィールドの超結晶格子で電気に変換するため、「核融合ジェネレーター」とも呼ばれるとする資料もある[31]
  12. ^ 初出の『機動戦士ガンダム MS IGLOO 第603技術試験隊 中間報告書』では「広帯域推進剤技術」とされている[34]
  13. ^ 「木星エンジン」が熱核ロケット・エンジンであることは書籍『MS IGLOO Mission Complete』で確認できる[35]
  14. ^ 『ガンダムセンチュリー』では、ドム用に開発された熱核ジェットを改修したものが搭載されたとしている[36]
  15. ^ 『ガンダムセンチュリー』では、宇宙戦艦用の熱核ロケットを小型化・ジェット化する形で開発されたとしている[36]
  16. ^ 『ガンダムセンチュリー』では「化学燃料式の小型ジェット・ロケット兼用エンジン」とされるが[40]、それ以前のコア・ファイターの「透視図」でもNC-3型(「戦闘機タイプ核融合エンジン タキム式NC-3」と表記)の搭載が確認できる[17]
  17. ^ 『ガンダム大事典(アニメック第16号)』の用語事典でも荷電粒子砲の一種として重金属の粒子を磁気により加速して発射するとされ[42]、同じ出版社が12年後に発行した『ラポートデラックス 機動戦士ガンダム0083 ~スターダストメモリー~』の用語事典でも「重金属」も含めほぼ変わらぬ意味合いで掲載された[24]
  18. ^ 富野による小説版『機動戦士Vガンダム』では、ビーム兵器は一貫して「重金属粒子」とされている。さらに『ガンダム Gのレコンギスタ』でもビームを「重金属粒子」とする資料が見られる[要出典]
  19. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .1 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.1 一年戦争編】』では、エネルギー・コンデンサーでメガ粒子まで縮退しているが、その場合そこで運動エネルギーが放出してしまう。
  20. ^ 一方で、磁場偏向に弱いとする資料もある[14]
  21. ^ 大出力エンジンの併用が必要とする資料もある[49]
  22. ^ 「ミノフスキー・クラフトを利用した高性能の飛行システム(詳細不明)」とする資料もある[52]。また、劇中の台詞で「ミノフスキー粒子コンプレッサー」なるものが搭載されているのが確認できるが(第4話)、これがミノフスキー・クラフトの一部なのか否かは不明。
  23. ^ 作中でもバリアーといえばビーム・バリアーを指し、それが常識であるとされている。ただし、無数の鉛の粒を発射してミサイルや高性能の弾丸などの実体弾から防御するサンド・バレルを「バリアー」と表現している箇所もある[61]
  24. ^ 本技術が登場した『閃光のハサウェイ』は、ミノフスキー・バリア―の登場した同じ富野由悠季による小説『ガイア・ギア』の雑誌連載中に執筆されていた。
  25. ^ ただし、ミサイル攻撃に対しては、信管を誤作動させて爆発させる事が可能であるが、爆発そのものは跳ね返すことはできない[73]
  26. ^ ただし『Vガンダム』第2話では、シャッコーがビーム・ローター起動時にビーム・シールド全体を展開するのではなく、四方の4つの突起からのみ細いビームを展開してから回転しているのが確認できる。
  27. ^ 小説発表当時はミノフスキー・クラフトとミノフスキー・フライトは明確に区別されておらず、両方の表現が混在したが、2021年の劇場アニメ『閃光のハサウェイ』でミノフスキー・フライト・ユニットを実装しているとはっきり設定された。
  28. ^ 一方で、ミノフスキー・クラフトより高高度まで飛行できるとする資料もある[88]
  29. ^ ただし小説では言及されず、『ホビージャパン』1991年3月号掲載の特集記事でのマン・マシーン(ガウッサ)の機体解説に初めて記載された[92]。その後、雑誌『ザ・テレビジョン』の連載コーナー「月刊ガイア・ギア通信」のガイア・ギアαの解説ページなどにも記載された[93]
  30. ^ ただし木星帝国型パイロットスーツの外面に特殊粘液を満たす方式のため、眼球、脳、脊髄などへの耐Gには効果がない。
  31. ^ プラモデル「1/100 ∀ガンダム」説明書に不確かな記載がある。
  32. ^ 公式サイト用語集ではミノフスキー粒子の用途にビームもあるが、プラモデル「1/144 HG ガンダムG-セルフ」説明書によると、ビーム・ライフル、ビーム・サーベル共に「メガ粒子」であると同時に「重金属粒子」とも表記されており、ミノフスキー粒子との関係が示されていない。「1/144 HG モンテーロ」でもビーム・ジャベリンを重金属粒子としている。これらは「磁場」によって収束される。

出典

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