ジャンドゥイオット ジャンドゥイオットの概要

ジャンドゥイオット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 13:27 UTC 版)

2つのジャンドゥイオット

トリノの名物であり、その名前は典型的なピエモンテ人を表すコンメディア・デッラルテのマスクであるジャンドゥイヤに由来する。

ジャンドゥイオットは砂糖、ココアヘーゼルナッツから作られる。

歴史

ジャンドゥイオットの公式な「誕生」は1865年のトリノで、ピエーレ=パウル・カファレル (Paul Caffarel) とミケーレ・プロシェ (Michele Prochet) によって発明された。初めてこの二人がヘーゼルナッツを完全に磨り潰しペースト状にしたものをココアと砂糖の混合物に加えて作った。

チョコレートにヘーゼルナッツを混ぜるというアイデアは、ナポレオンの治世時代[1]大陸封鎖令などによりイギリス連邦南アメリカからのココアの輸入が極めて難しくなったため、編み出されたともいわれている。当時の生ココアは非常に高価であり、原価を下げるために地元の生産者はローストしたヘーゼルナッツ[2]の破片をチョコレートに加えることを始めた。

ジャンドゥイオット・コード

2006年のトリノ国際ブックフェアで展示される『ジャンドゥイオット・コード』のポスター

2006年5月、イタリアアスティ在住の作家でアナウンサーのブルーノ・ガンバロッタは、Il codice Gianduiotto(『ジャンドゥイオット・コード』)というタイトルのコミックスリラーを書いた。モルガンティ・エディトーリから出版されたこの小説 (ISBN 88-87549-74-5) は、ダン・ブラウンのベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』のパロディで、ジャンドゥイオットの公式の謎を巡るミステリーが主題であった。

脚注

関連項目

外部リンク


  1. ^ 当時、ピエモント州を含むイタリアはナポレオン率いるフランスの庇護下にあり、産業革命で勢いづくイギリス連邦と対立していた。
  2. ^ ヘーゼルナッツは地元で栽培され、ピエモンテでは入手が容易だった。


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