ジェリー・ロイス ジェリー・ロイスの概要

ジェリー・ロイス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/24 22:43 UTC 版)

ジェリー・ロイス
Jerry Reuss
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 ミズーリ州セントルイス
生年月日 (1949-06-19) 1949年6月19日(73歳)
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 1967年 ドラフトカージナルス2巡目
初出場 1969年9月27日 モントリオール・エクスポズ
最終出場 1990年10月3日 メッツ
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

カリフォルニア州立大学サンタバーバラ校で活躍し、1967年ドラフト会議セントルイス・カージナルスに指名され、入団。 1969年9月27日に先発でメジャー初登板を果たし、7回を2安打無失点に抑えて勝利投手。 翌1970年には先発ローテーション入り。1971年には初の2ケタ勝利(14勝14敗)をあげるが、この年限りでヒューストン・アストロズに移籍。 1973年には16勝を挙げるが、ナショナルリーグ最多の117四球と制球力に課題があり、翌1974年にはピッツバーグ・パイレーツに移籍。 1973年から1977年にかけて、16勝、16勝、18勝、14勝、10勝と活躍するが、1978年に3勝に終わるとロサンゼルス・ドジャースに移籍。 自己最多タイとなる18勝をあげた1975年には18勝11敗、防御率2.54の成績でMLBオールスターゲーム出場を果たす。

ドジャース移籍後、1979年も7勝14敗と不調に終わるが、1980年には復調して18勝6敗、防御率2.54の成績で2度目のオールスター出場を果たし、カムバック賞を受賞。 6完封はそのシーズンのメジャー全体で最多で、その中には6月27日サンフランシスコ・ジャイアンツ戦で達成したノーヒットノーランも含まれる。 1回にショートのビル・ラッセルの悪送球がなければ、完全試合が達成されていた。サイ・ヤング賞の投票でもスティーブ・カールトンに次ぐ2位で、最高のシーズンとなった。逆に満塁本塁打9本を喫したシーズンでもあった。この記録は現在でもナショナルリーグワースト記録である。 翌1981年には50日間に及ぶストライキのためシーズンが短縮されたが、10勝4敗防御率2.30の好成績でチームのワールドシリーズ制覇に貢献。 ニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズでは第1戦と第5戦に先発。 第1戦は初回に3点を喫し敗戦投手となったが、2勝2敗のタイで迎えた第5戦ではロン・ギドリーとの投手戦を制し、2対1で完投勝利を収めた。 ドジャースは続く第6戦も勝ち、ワールドチャンピオンとなった。

1982年は18勝、1983年も12勝をあげるが、1984年以後は故障がちとなり、14勝をあげて地区優勝に貢献した1985年を除いて目立った活躍はなく、1987年途中にシンシナティ・レッズ、さらにカリフォルニア・エンゼルスに移籍。 1988年にはシカゴ・ホワイトソックスに移籍するが、この年39歳で13勝9敗をあげ、通算200勝を達成。 1989年はシーズン途中にミルウォーキー・ブルワーズに移籍し、両チーム合計で9勝。 ブルワーズを解雇となり、1990年には古巣パイレーツと契約するが、わずか4試合に登板したのみでその年限りで現役を引退。

通算220勝をあげたが、シーズン20勝が一度もなく、通算200勝した投手としては史上2人目となった。ナショナルリーグチャンピオンシップシリーズでは一度も勝利投手になったことがなく、通算0勝7敗の成績で終了した。通算220勝、投球回数、奪三振、先発登板試合、完封、対戦打者(15,582人)はいずれも両リーグの100位以内にランクインしている。

現在はドジャース専属のスポーツキャスターを務める。

詳細情報

通算成績

実動22シーズン 登板628試合(うち先発547) 22019111セーブ 防御率3.64 完投127 完封39 投球回数3,669回2/3 被安打3,734 失点1,700 自責点1,483 被本塁打245 与死球59 与四球1,127(うち敬遠118) 奪三振1,907 勝率.535 暴投107 ボーク23

年度別成績はこちら(英文)を参照

キャリアハイライト

  • オールスター出場2回:1975年、1980年
  • ナ・リーグカムバック賞:1980年
  • ノーヒットノーラン:1980年6月27日対ジャイアンツ戦
  • リーグ最多完封:1980年 (6)
  • リーグ最多先発:1973年 (40)

  1. ^ Jerry Reuss Stats, Fantasy & News” (英語). MLB.com. 2020年10月15日閲覧。


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固有名詞の分類

アメリカ合衆国の野球選手 スコット・クーパー  ノーム・チャールトン  ジェリー・ロイス  トム・ゴードン  エド・デラハンティ
ニューヨーク・ヤンキースの選手 ハーブ・ペノック  ジョー・マッカーシー  ジェリー・ロイス  トム・ゴードン  ジミー・キー
ロサンゼルス・ドジャース及びブルックリン・ドジャースの選手 マイク・リーバーサル  フレディ・リンドストロム  ジェリー・ロイス  フアン・ピエール  シェイ・ヒレンブランド
シンシナティ・レッズの選手 ヌードルズ・ハーン  ノーム・チャールトン  ジェリー・ロイス  グレッグ・ボーン  トム・ブラウニング
セントルイス・カージナルスの選手 ウィリー・フレーザー  スコット・クーパー  ジェリー・ロイス  ピート・ブコビッチ  フランキー・フリッシュ
シカゴ・ホワイトソックスの選手 ダニエル・ハドソン  ボブ・メルビン  ジェリー・ロイス  トム・ゴードン  ピート・ブコビッチ
ピッツバーグ・パイレーツの選手 マット・モリス  フレディ・リンドストロム  ジェリー・ロイス  フランキー・フリッシュ  トニー・アーマス・ジュニア
ロサンゼルス・エンゼルス及びその前身球団の選手 ジェフ・マシス  ウィリー・フレーザー  ジェリー・ロイス  ポール・デード  シェイ・ヒレンブランド
ミルウォーキー・ブルワーズの選手 トニー・グウィン・ジュニア  クレイグ・カウンセル  ジェリー・ロイス  ピート・ブコビッチ  ホルヘ・フリオ
ヒューストン・アストロズの選手 ミッチ・ウィリアムス  ジム・ジェンタイル  ジェリー・ロイス  トム・ゴードン  マーク・バルデス

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