イヌサフラン イヌサフランの概要

イヌサフラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/17 21:12 UTC 版)

イヌサフラン
イヌサフランの花
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: ユリ目 Liliales
: イヌサフラン科 Colchicaceae
: イヌサフラン属 Colchicum
: C. autumnale
学名
Colchicum autumnale L. (1753)[2]

分布

アイルランドアルバニアアンドライギリスイタリア(本土)、ウクライナオーストリアオランダギリシャ(本土)、クロアチアスイススペイン(本土)、スロヴェニアチェコドイツハンガリーフランス(本土)、ブルガリアベルギーポーランドルーマニアに自生する[1]

特徴

医薬品

イヌサフランの球茎(球根)や種子にはコルヒチン(colchicine)という物質が含まれている。この物質は痛風薬としても薬事法で認可、販売、処方されている。コルヒチンは人体には猛毒物質であるので専門家の処方が必要。また植物の細胞分裂に影響を与えて倍数体にする作用があり4倍体の作成や、種子を作らない3倍体品種の作成などといった品種改良に使われる。

医学・薬学方面ではイヌサフランをコルヒクム、種子をコルヒクム子、球根をコルヒクム根ということがある。


  1. ^ a b Chadburn (2014).
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Colchicum autumnale L. イヌサフラン(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年6月10日閲覧。
  3. ^ 瀧井康勝『366日誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、268頁。 
  4. ^ a b c 金田初代 2010, p. 188.
  5. ^ “食用そっくり有毒植物、10年11人死亡 見分けつく?”. 朝日新聞デジタル. (2017年6月21日). オリジナルの2017年6月21日時点におけるアーカイブ。. https://archive.ph/9ooHY 
  6. ^ 酒井英二. “自然毒のリスクプロファイル:高等植物:イヌサフラン”. 厚生労働省. 2018年4月25日閲覧。


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