げんそく‐き【減速機】
読み方:げんそくき
⇒減速装置
減速機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/01 07:23 UTC 版)

減速機(げんそくき)とは歯車等で動力の回転速度を減じて出力する機械装置である。出力として、減速比(歯数比やプーリー比)に比例したトルクを得ることができる。
例えば、入力側の歯数が15枚、出力側の歯数が30枚という2枚の歯車からなる減速機があるとする。それぞれの歯数が1:2なので、入力側の回転速度(回転数)が出力側では2分の1となり、得られるトルクは2倍になる。この場合の減速比は2。
概要
主に原動機の出力軸に用いられるが、自動車の最終減速機のように、変速機の後段に用いる場合もある[1]。産業用、鉄道車両用[2]などでは電動機との組み合わせも多い。ほかには船舶のスクリュープロペラや航空機のプロペラ駆動にも減速機が用いられている。
種類
歯車減速機
平行軸
直交軸
同芯軸
トラクションドライブ型
- ローラ減速機
その他
- FLEXWAVE(日本電産シンポ)
他にもベルトやチェーンを使用して減速するものがある。
適用例
ロボット・産業用
減速機と一体となった電動モーターをギアモーター(ギヤモーター)もしくはギアードモーターという。減速機単体はギヤボックスと呼ぶことが多い。サーボモーター(ロボットの関節や工作機械の駆動部などの制御用モーター)には歯車の隙間を詰めてバックラッシュを減らした、精密かつ特殊な減速機が使われる。
主な低バックラッシュ減速機
- ハーモニックドライブ(ハーモニック・ドライブ・システムズ)
- ローラギヤ減速機
- ローラドライブ(三共製作所)
- 精密減速機RV(ナブテスコ)
- 内接式遊星歯車
- サイクロ減速機(住友重機械工業)
- ボール減速機・薄型差動減速機(加茂精工)
- 不思議遊星歯車機構
脚注
- ^ オートバイや機械式と液体式のディーゼル機関車や気動車も同様。
- ^ 蓄電池式やシリーズハイブリッド方式を含む電気機関車と電車、電気式のディーゼル機関車や気動車など、電動機で走行する車両。
関連項目
これらには出力側が等速(1:1)や増速(オーバードライブ)となるものがある。
減速機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/14 16:25 UTC 版)
シリースモータを使用している減速機は、密閉式でグリース潤滑である。シリースモータは、モータに加わる負荷によって回転が低下し、トルクは大きくなる特性がある。この特性を利用して、管のサイズに合った切削速度(主軸回転数)になる様に減速比を設定する。コンデンサーモータの場合は、常に回転数が一定である事より、主軸の回転数を変えてねじ切りする管に適正な切削速度となる主軸回転数となるように、ギアチェンジ機構が必要となる。作業者は、管のサイズに合った減速比となるように変速ハンドルによってあらかじめ回転数を決めておく必要がある。ねじ切り負荷の変化に関係なく、静かな音で一定の安定した回転数(適正切削速度)を得る事が出来る。
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