ユーティリティー‐ソフトウエア【utility software】
読み方:ゆーてぃりてぃーそふとうえあ
ユーティリティソフト
ユーティリティソフトとは、OSやアプリケーションの機能や操作性を改善・向上するためのソフトウェアの総称である。ツールと呼ばれることもある。
ファイル圧縮やメモリー管理、コンピュータウイルスの駆除、スクリーンセーバーなど、用途ごとに様々なユーティリティソフトが存在し、その多くはOSの機能の使いづらい部分の改善に用いられる。ユーティリティソフトの機能が取り込まれることでOSも機能を強化されてゆく。
アプリケーションソフト: | スプラッシュ画面 デスクトップアプリケーション Webアプリケーション ユーティリティソフト |
オフィスソフト: | アンインストール インストールオンデマンド オフィススイート |
ユーティリティソフトウェア
(utility software から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 11:34 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ユーティリティソフトウェア (英: utility software)は、コンピュータ上で機能する、補助的な機能を提供するソフトウェアの総称である。ツールソフトウェアや単にユーティリティとも呼ばれる。コンピュータを利用する直接の目的となるアプリケーションソフトウェアとは対照的に、コンピュータの分析、構成、最適化、保守のためのソフトウェアである[1]。 補助的に様々な機能を提供することで、コンピュータの利便性を向上させる。
ユーティリティプログラムの基本セットは通常、WindowsやmacOS、Linuxなどのオペレーティングシステム(OS)に標準的に組み込まれており、好みによってフリーウェアやシェアウェア、市販ソフトウェアなどに置き換えて活用する人も多い[2][3]。
コンピュータシステム全体に影響を与えるユーティリティは、実行に特別な権限が必要となる場合がある。ユーザーのデータのみを扱うユーティリティは通常の権限で実行できる[4]。
システムユーティリティ
- アンチウイルス - コンピュータウイルスをスキャンし、ブロック、削除する。
- ベンチマークソフト - コンピュータの性能を測定する。
- クリップボードマネージャ - OSのクリップボード機能を拡張する。
- コンピュータアクセス制御ソフトウェア - システムリソースへのアクセス要求を管理者の意図通りに制御する。
- デバッガ - エラー発生時にメモリ内、ディスク上のデータとプログラム命令を検証する。
- 診断プログラム - コンピュータのハードウェアとソフトウェアの動作状況を報告する。一例としてメモリテスタが挙げられる。
- ネットワークユーティリティ - コンピュータのネットワーク接続を分析、ネットワーク設定を構成、データ転送を確認、イベントをログに記録する。
- パッケージマネージャ - コンピュータ上のソフトウェアを構成、インストール、は最新の状態に更新する。
- レジストリクリーナー - 使用されなくなった古いレジストリキーを削除することで、Windowsレジストリを最適化する。
- システムモニタ - コンピュータシステムのリソースとパフォーマンスを監視する。
- システムプロファイラ - インストールされているソフトウェアとハードウェアに関する詳細情報をまとめる。
記憶デバイス管理ユーティリティ
- バックアップソフトウェア - ディスクに保存されているすべての情報のコピーを作成し、ディスクに障害が発生した場合や、ファイルを誤って削除または破損した場合に、ディスク全体を復元する。ファイル復元ユーティリティの方が便利な場合がある。
- ディスクチェッカー - 動作中のハードドライブをスキャンし、論理(ファイルシステム)または物理エラーをチェックします。
- ディスク圧縮ユーティリティ - ディスク内のファイルを圧縮/解凍し、ディスクの空き容量を増やす。
- ディスクデフラグツール - ハードディスク上の複数の収納場所に散在しているファイルを検出し、フラグメントを1つの連続した領域に再収納する。
- ディスク初期化ツール - ハードディスク、ソリッドステートドライブ (SSD)、フロッピーディスク、USBフラッシュドライブなどのデータストレージデバイスを最初に使用する際に使う。デバイスの内容全体を完全に消去する。
- ディスクパーティションエディタ - 個々のドライブを複数の論理ドライブに分割する。各論理ドライブは、オペレーティングシステムによってマウントされ、OS内からドライブとして認識できるようにする。
- ディスク容量分析 - 各フォルダー(サブフォルダーを含む)およびフォルダーまたはドライブ内のファイルのサイズを取得することにより、ディスクスペースの使用状況を視覚化します。使用スペースの分布を示します。
- テープの初期化 - 磁気テープまたはその他の磁気媒体にラベルを書き込む。 DECtapeの初期化ツールは、テープをブロック単位にフォーマットする。
ファイル管理ユーティリティ
- アーカイバ - ディレクトリまたはファイルのセットが提供されると、ストリームまたは単一のファイルを出力します。アーカイバには、解凍機能、圧縮機能、暗号化機能が含まれることもある。zipファイルが代表的なフォーマットである。
- ファイル暗号化ユーティリティ - ストリームとファイルを暗号化/復号化する。
- データ圧縮ユーティリティ - ストリームまたはファイルが提供されると、より短いストリームまたはより小さなファイルを出力する。
- データ変換ユーティリティ/ファイルコンバータ - データを元のファイル形式からPDFドキュメントなどの他の形式に変換する。
- データ復旧ユーティリティ - 破損したファイルから適切なデータを救出するために使用される。
- データ同期ユーティリティ - ソースからターゲットのデータストレージへのデータ間の一貫性を確立する。このタイプのユーティリティにはいくつかのブランチがある。
- ディスククリーナは、コンピュータの操作に不要なファイルや、ディスク容量の大きな部分を締めているファイルを見つける。
- ファイルコンペア - ファイル間の違いを検出する。
- ファイルマネージャ - 日常的なデータ管理、電子メールの回復、管理タスクの実行などを行う際の便利な方法を提供する。ファイルの移動、コピー、統合、削除、名前の変更、カタログ化、カタログ解除、書き込み保護状態の設定、ファイルアクセス許可の設定、フォルダーとデータの生成と変更などを実行できる。
その他のユーティリティ
- データジェネレータ - 指定されたパターンに従ってテストデータのファイルを生成する(例: IEBDG )。
- バイナリエディタ - ファイル形式に関係なく、ファイル内のテキストやデータを直接バイナリデータとして閲覧、変更する。
- 時計ソフトウェア - 時間表示やアラーム・タイマーなどの機能を提供する。
- HTMLチェッカ - HTMLコードの文法とリンク切れを検証する。
- インストールユーティリティ/セットアップユーティリティ - 特定のコンピュータ環境で使用するプログラム(通常はアプリケーションプログラム)を初期化または構成するために使用される。アンインストーラもあわせて提供される。
- パッチ適用ユーティリティ - プログラムの更新をバイナリファイル (オブジェクトファイル)で行うツール。プログラムのソースファイルが利用できない場合に利用する。
- スクリーンセーバー - CRT、プラズマコンピューターモニターにおける蛍光体の焼き付きを防止する。
- マクロレコーダー - マクロ機能を持っていないプログラムで利用すると、キーボード入力などを自動化できる。
- スクリーンキャプチャソフトウェア - デスクトップ画面イメージをキャプチャする。
- キーカスタマイザ - キー配列をカスタマイズする。
- マウスジェスチャーに対応していないソフトウェアでジェスチャー可能にするソフトウェア。
関連項目
- Microsoft Windowsユーティリティの一覧
- DOSコマンドの一覧
- macOSユーティリティの一覧
- IBM メインフレーム ユーティリティプログラム
- UNIXユーティリティの一覧
- KDEユーティリティの一覧
- バッチスクリプト
- シェルスクリプト
脚注
- ^ Parsons, June Jamrich; Oja, Dan (2013). New Perspectives on Computer Concepts 2014: Comprehensive. Course Technology. p. 129
- ^ “Non-Opec (advertisement)”. Computerworld. (1979年9月3日) 2019年5月20日閲覧。
- ^ Mendelson, Edward (1999年6月8日). “Fix What Ails Your PC”. PC Magazine 2019年5月20日閲覧。
- ^ “Linux ifconfig command”. Computer Hope. 2019年5月20日閲覧。
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