放射性廃棄物
英語表記:radioactive waste
放射性物質が含まれている廃棄物の総称。
原子炉施設、放射性同位元素使用施設などから発生する、放射性廃棄物には、気体廃棄物、液体廃棄物などがあり、放射性物質の濃度などで「低レベル放射性廃棄物:発熱の考慮不用」、「高レベル放射性廃棄物:発熱の対策必要」に大別される。
気体廃棄物(gaseous waste)には、主にキセノン-133、クリプトン-85、ヨウ素-131などがあり、これらの放射性希ガスは活性炭等の吸収を利用して除去処理を行う。
また、半減期の短いものは、減衰タンクで放射能を弱めて処理を行う。
液体廃棄物は、減容(蒸発濃縮)、固化(灰化)してセメント等と混合してドラム缶に詰め(セメント固化、アスファルト固化)、敷地内保管を経て処分される。
固体廃棄物(solid waste)には、使用済燃料の再処理工程でできる被覆管、また分離された核分裂生成物とアクチノイド元素を含む液体廃棄物(liquid waste)、液体廃棄物の処理で生じた高放射性沈殿物、廃イオン交換樹脂などがある。
これらは、高レベル放射性廃棄物としてホウケイ酸ガラスに固化(ガラス固化)してステンレス鋼製の容器(キャニスタ)に入れ、冷却貯蔵した後、地層処分することが計画されている。
放射性廃棄物
(radioactive waste から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/18 04:32 UTC 版)
放射性廃棄物(ほうしゃせいはいきぶつ、英: radioactive waste)とは、使用済みの放射性物質及び放射性物質で汚染されたもので、以後の使用の予定が無く廃棄されるものを言う[1]。
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