orbの技術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/13 04:45 UTC 版)
独自の分散台帳技術による非中央集権的な決済の実現により、仮想通貨の発行を可能にする技術を開発した。通常の決済(クレジットカードなど)では各事業体ごとに処理した伝票を、様々な業務プロセスを介して交換し合い事業体間の台帳の整合性を取っている。これに対してorbは、事業体を含む全ての利害関係者間で共有される台帳に直接記録することで、伝票を交換することなしにリアルタイムに決済を行うことができる技術を提供している。 orb1 ブロックチェーンを基盤技術に用いて、orb社が独自に研究開発したコンセンサス機構を備えた分散型クラウドコンピューティングプラットフォーム。本来は非中央集権的な枠組みであるブロックチェーンに、スーパーノードという中央集権的な枠組みを組み込むことで、弱点を埋める形となっている。Proof of Stake(PoS)を改変したコンセンサスアルゴリズムによって実装したorb1は、Proof of Work型のコンセンサスモデルで作られたブロックチェーンのようにマイニングでの過当競争を招かない。また、マイニングは独自のPoSアルゴリズムによって「ドローイング」という概念に組み替えられている。さらに、ブロックの発見間隔を平均16秒とするため、発行体となる組織が管理する「スーパーピア」の概念が組み込まれている。 orb2 orb1を発展させた非中央集権型分散トランザクションシステム。ブロックチェーンの好ましい性質の踏襲しながら、レプリカ数の固定・高い並列性・データのパーティショニング・1つのプライベートネットワーク内における高い可用性を実現した。また用途をプライベート型・コンソーシアム型に限定することで、ビザンチン故障を想定から除外した。これにより、データの一貫性・ファイナリティ・性能・スケーラビリティ・可用性・プライバシー制御を保証しており、仮想通貨に求められる技術的特性を備えた。
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