mojoとは? わかりやすく解説

MoJo

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/10 05:22 UTC 版)

MoJo
出生名 富田 伊知郎
別名 富田 伊知郎
とみた いちろう
生誕 (1952-08-24) 1952年8月24日(73歳)
出身地 日本千葉県市川市
学歴 千葉県立国府台高等学校卒業
ジャンル フォークソング1973年 - )
アニメソング1978年 - )
職業 歌手
作曲家
担当楽器
活動期間 1973年 -
レーベル エレックレコード
日本コロムビアほか
共同作業者 Big Beat
魂の三兄弟(2005年 - )
公式サイト MoJo web

MoJo(モジョ、1952年8月24日[1][2] - )は、日本歌手作曲家千葉県市川市出身[1]

本名は 富田 伊知郎 とみた いちろう[3]。歌手としての別名義にとみた いちろうがある[3][4][5]

とみた いちろう」名義でフォークシンガーとしてデビュー。のちに作曲家・スタジオミュージシャンとしても活動し、CMソングなどの作曲・歌唱を手がける一方、「MoJo」の名義でアニメソング歌手としても活動している。

来歴

国府台高校時代はフォークソングクラブにて部長を務める。この時期、同じく近隣の高校でフォークソングクラブの部長を務めていた佐藤龍一と出会う[6]

1971年、佐藤龍一とともに吉田拓郎のコンサートに前座で出演したことをきっかけに、佐藤とブルースバンド「宴(うたげ)」を結成。同年、高校時代の後輩が結成したバンド「イージー・ライダーズ」にリードボーカルとして参加し、第5回全国ヤマハ・ライトミュージックコンテスト全国大会にて優勝するが、その後脱退。

1972年、千葉県船橋市において佐藤とともに「MOJO MOJO EAST[注 1]」を立ち上げ、さまざまな歌手を招いて毎月コンサートを行った。このコンサートに生田敬太郎を招いたことがきっかけとなり、同年に佐藤龍一、伊藤薫(両名は後に「竜とかおる」を結成)と共にエレックレコードと契約[6]

1973年、「とみたいちろう」名義でエレックレコードよりアルバム『TAKE1』をリリース[4]し、フォークシンガーとしてメジャーデビュー。

1977年よりif音楽事務所に移籍[4]、バンド「Big Beat」を結成してライブ活動を行う[4]

1978年にフリーのボーカリストとして独立し、同時に作曲家・スタジオミュージシャンとしての活動を開始[4]。バンド時代の最後のライブをCM制作のプロデューサーが見ていたことがきっかけで、CMソングの制作に歌手・作曲家として携わるようになる[7]

また、同時期から「MoJo」のペンネームでアニメ作品や特撮作品の楽曲をレコーディングするようになる[2]。なお、「MoJo」は前述の「MOJO MOJO EAST」に由来するが、その当時カーリーヘアーにしていたことから自分自身も「モジョ」と呼ばれるようになったことがきっかけと発言している[8]

スタジオミュージシャンとなってからはライブイベント等には参加しない方針をとっていた[7]が、1999年のライブイベント「スーパーヒーロー魂ツアー1999」にMoJoとして出演したことを機に、本格的にライブ活動を再開[4][5]。以降はアニメ・特撮ソング関連のライブイベントに参加する傍ら、定期的に自主ライブを開催している。

2007年には佐藤龍一と再会したことを契機に、再びフォークシンガー「とみたいちろう」としての活動を再開[9]しており、現在は作曲家としては「富田」、フォーク歌手としては「とみた」、アニメ・特撮ソング歌手としては「MoJo」と芸名を使い分けて活動している[2]

作品

ディスコグラフィ

シングル

  • 12時過ぎのシンデレラ / 今頃(1973年6月10日、AV-18) - とみたいちろう名義
  • バイ・バイ・ブルー / かげろうの恋(1975年5月30日、EB-1038) - とみたいちろう名義
  • ハイエナデキシーブルース / さよならマギー(1976年5月25日、EB-1048) - とみたいちろう名義
  • 風よロマンに針路を向けて / ライバル(1979年、06-5H-12) - 富田伊知郎名義
  • 君よ巨人の声をきけ(1989年3月21日、20336-10) - 富田伊知郎名義
  • お〜い北海道(1990年9月25日、TKDA-30137) - とみたいちろう名義
  • セガサターン、シロ!(1998年2月15日、WPDV-7138) - とみたいちろう名義

アルバム

  • TAKE 1(1973年3月25日、ELEC-2016) - とみたいちろう名義
  • STEP TO MY WAY(1976年1月25日、ELRC-10) - とみたいちろう名義
  • MoJoスーパー・ベスト 〜バトルフィーバーJ/科学戦隊ダイナマン〜(2005年7月20日、COCX-33279)

代表曲(歌唱)

アニメソング

  • 宇宙の男ライガー(1978年、『宇宙魔神ダイケンゴー』エンディングテーマ)
  • 人生の停車駅(1978年、『銀河鉄道999』)
  • 若き旅人(1980年、『釣りキチ三平』オープニングテーマ)
  • 俺は釣りキチ三平だ(1980年、『釣りキチ三平』エンディングテーマ)
  • 燃える闘魂 〜アントニオ猪木〜(1981年、『タイガーマスク二世』)
  • Crystal Knights NECRIME(1983年、『未来警察ウラシマン』)
  • Maybe(1983年、『未来警察ウラシマン』)
  • Battle URASHIMAN(1983年、『未来警察ウラシマン』)
  • 光速電神アルベガス(1983年、『光速電神アルベガス』オープニングテーマ)
  • 若さのフォーメーション(1983年、『光速電神アルベガス』エンディングテーマ)
  • 戦いに赴く前に(1983年、『光速電神アルベガス』)
  • 虎エ門マーチ(1986年、『GoGo虎エ門』主題歌)
  • 超空戦隊スターレンジャー(2006年、『無敵看板娘』)

特撮ソング

  • バトルフィーバーJ(1979年、『バトルフィーバーJ』オープニングテーマ)
  • 勇者が行く(1979年、『バトルフィーバーJ』エンディングテーマ)
  • 明日の戦士たち(1979年、『バトルフィーバーJ』)
  • 大戦隊ゴーグルV(1982年、『大戦隊ゴーグルファイブ』オープニングテーマ)
  • ストップ・ザ・バトル(1982年、『大戦隊ゴーグルファイブ』エンディングテーマ)
  • ゴーグルVのマーチ -We are Goggle V-(1982年、『大戦隊ゴーグルファイブ』)
  • 出撃! ゴーグルロボ(1982年、『大戦隊ゴーグルファイブ』)
  • ダンシングゴーグルV(1982年、『大戦隊ゴーグルファイブ』)
  • フラッシュ! ゴーグルV(1982年、『大戦隊ゴーグルファイブ』)
  • 熱風シャドウ(1982年、『大戦隊ゴーグルファイブ』)
  • 燃える男ゴーグルレッド(1982年、『大戦隊ゴーグルファイブ』)
  • 科学戦隊ダイナマン(1983年、『科学戦隊ダイナマン』オープニングテーマ)
  • 夢をかなえてダイナマン(1983年、『科学戦隊ダイナマン』エンディングテーマ)
  • エンドレスウェイ(1983年、『科学戦隊ダイナマン』) - 作曲も担当
  • 俺のハートは夢じかけ(1983年、『科学戦隊ダイナマン』)
  • ゴーゴーダイナロボ(1983年、『科学戦隊ダイナマン』)
  • スーパーダイナマイト(1983年、『科学戦隊ダイナマン』)
  • 炎の戦士 〜FIRE CREW〜(1983年、『科学戦隊ダイナマン』) - 作曲も担当
  • 白昼(まひる)の嵐 〜BOMBER TWIST〜(1983年、『科学戦隊ダイナマン』) - 作曲も担当
  • 待っていたんだダイナマン(1983年、『科学戦隊ダイナマン』)
  • 星雲仮面マシンマン(1984年、『星雲仮面マシンマン』オープニングテーマ)
  • おれの名はマシンマン(1984年、『星雲仮面マシンマン』エンディングテーマ)
  • OH! チャイルド(1984年、『星雲仮面マシンマン』)
  • 大いなる人マシンマン(1984年、『星雲仮面マシンマン』)
  • 電光アクションマシンマン(1984年、『星雲仮面マシンマン』)
  • ぼくらのマシンマン(1984年、『星雲仮面マシンマン』)
  • Take Off!! スーパーGUTS(1997年、『ウルトラマンダイナ』) - ピーカブー、若子内悦郎とのユニット「ナイトスキャッツ」名義
  • EYES OF JUSTICE(2001年、『百獣戦隊ガオレンジャー』)
  • 希望のサイレンビルダー(2006年、『轟轟戦隊ボウケンジャー』)
  • 伝説(2006年、『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』エンディングテーマ) - 串田アキラ、宮内タカユキとの歌唱
  • 炎神合体エンジンオーG6(2008年、『炎神戦隊ゴーオンジャー』)
  • 究極サムライハオー 降臨!(2009年、『侍戦隊シンケンジャー』)
  • データスハイパー 天使と共に(2010年、『天装戦隊ゴセイジャー』)
  • アキバレンジャー シーズン痛!(2013年、『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』オープニングテーマ)  - 「桃井はるこfeat.山形ユキオあんどMoJo」名義
  • スーパー戦隊☆非公認応援歌(2013年、『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』エンディングテーマ) - 「赤木信夫と山形ユキオあんどMoJo」名義
  • 正義の兵(つわもの)リベリオン(2017年、『宇宙戦隊キュウレンジャー』) - 「魂の三兄弟(串田アキラ・MoJo・宮内タカユキ)」名義
  • 二刀流!スーパーツーカイオー(2021年、『機界戦隊ゼンカイジャー』)

コマーシャルソング

子供向け

  • なくな! ダメ虫(1978年、『ひらけ!ポンキッキ』。キャニオン CX-115)
  • マンモス(1978年、『ひらけ!ポンキッキ』。LP『ひらけ!ポンキッキ』(キャニオン C18G0003)収録)
  • 大きいのかな小さいのかな(1978年、『ひらけ!ポンキッキ』。キャニオン CX-114)
  • ひとりぼっちのスニーカー(1979年、『ひらけ!ポンキッキ』。キャニオン CX-117)
  • おかおかおかしいな(1979年、『ひらけ!ポンキッキ』。LP『ひらけ!ポンキッキ サンデーパパ / つんつるてん』(キャニオン C18G0023)収録)
  • ぼくのバレンタインデー(1987年、『みんなのうた』) - とみたいちろう名義
  • ジャンピン ジャンプ(1988年、『パオパオチャンネル』。ビクター VDR-25145/VCK-20155)
  • ジャンボジェット テイクオフ(『パオパオチャンネル』)[15]
  • どえらいもんだね夢気球(1989年、『パオパオチャンネル』。日本コロムビア CK-838/CFK-646)
  • ばったらったった(1992年、『母と子のテレビ絵本』。ポニーキャニオン)
  • ぼくらのゴハチ(うたの科学館シリーズ)
  • Dr.イエロー(うたの科学館シリーズ)
  • 江戸火消こ組出動(1998年、おゆうぎ会用CD)
  • パンダキンギョ・マジックフィーリング(1989年、EMIミュージック・ジャパン ZX10-7150、XG10-2017)[16]

カバーは省略する。

その他

  • 煙草の煙(1977年、映画『悲愁物語』)
  • 戻っておくれ(1977年、映画『悲愁物語』)予告編
  • Chieftain's Daughter '79(ディスコ・ヴァージョン) - 「キャプテン・モジョ・グループ」名義
  • LONELY:ザ・ブッチャーのテーマ(1981年、新日本プロレス創立10周年記念盤「ザ・レスラー」収録)
  • ミラクル・ファイター(1981年、ジャッキー・チェンイメージソング)
  • サムホェア・サムタイム(1981年、ジャッキー・チェンイメージソング)
  • 翼のないペガサス(1982年、岩手県競馬組合イメージソング)
  • Aoi-Tategami(青いたて髪)(1982年、漫画『リングにかけろ』イメージソング)
  • Seishun-Jungle(青春ジャングル)(1982年、漫画『リングにかけろ』イメージソング)
  • THE ESPER HAS BLUE HAIR(青い髪のエスパー)(1982年、『超人ロック ロード・レオン』イメージソング)
  • コロネル・バレンシュタイン(1983年、『超人ロック コズミック・ゲーム』イメージソング) - 作曲も担当
  • エスパー・ファイティング2(1983年、『超人ロック コズミック・ゲーム』イメージソング) - 作曲も担当
  • ロック・ザ・ズーパーマン 〜時の旅人〜(1983年、『超人ロック コズミック・ゲーム』イメージソング) - 作曲も担当
  • 漂流する街(1983年、漫画『南京路に花吹雪』イメージソング)
  • 彷徨人(さまよいびと)(1983年、漫画『南京路に花吹雪』イメージソング)
  • ミッドナイトホテル(1983年、漫画『南京路に花吹雪』イメージソング)
  • Last SongはLove Song(1983年、漫画『南京路に花吹雪』イメージソング)
  • ハハハハ ハートロン(1985年、テレビドラマ『心はロンリー気持ちは「…」II』劇中歌)
  • 宇宙戦士ハートロン(1985年、テレビドラマ『心はロンリー気持ちは「…」II』劇中歌)
  • 君よ巨人の声をきけ(1989年、読売ジャイアンツ応援歌)
  • ゴーケンオーVのうた(2008年、パチスロ『回胴合体 ゴーケンオーV』)
  • さらば、友よ(2008年、パチスロ『回胴合体 ゴーケンオーV』)
  • ワンワン音頭(1990年、ツカサ「ウィークリーマンション」CMソング)(フーコ&モジョ名義)日本クラウン CRDN-34

カバーソング

代表曲(作曲)

  • 宮本典子 / 「ONNA」「パートII」「BAHAMAフィーリング」(1982年、アルバム『SHOCK』に収録)
  • 坂井紀雄、有美 / 「君の心を読む」(1983年、『超人ロック コズミック・ゲーム』イメージソング)
  • 「シマックの勝利」(1983年、『スターシマック プロローグ編』に収録)
  • 芦部真梨子 / 「危険な海岸」(1984年、アルバム『ストリートスキャンダル』に収録)
  • みずうみ、Mickey / 「Dancing All Day Long -うわさのるるる学園-」(1992年、サンリオるるる学園」イメージソング)
  • 若子内悦郎 / 「ユーロシティ特急」(1992年、うたの科学館シリーズ)
  • 「旅がらすワン太郎」(2002年、『いないいないばあっ!』)
  • 小魔神 / 「ロックン・ロール大魔神」

CMソング

出演

テレビドラマ

テレビ

映画

イベント

脚注

注釈

  1. 「MOJO」はスワヒリ語で「みんなで一緒に」という意味であり、関西のコンサートイベント「MOJO WEST」を意識したもの。

出典

  1. 1 2 高島幹雄『MoJo スーパー・ベスト 〜バトルフィーバーJ/科学戦隊ダイナマン〜』(ブックレット)MoJo、コロムビアミュージックエンタテインメント、2005年、2頁。COCX-33279。
  2. 1 2 3 【月刊ミュージック☆スター】連載:宮内タカユキのアニソンRun&Run!第9回ゲスト MoJoさん”. 全日本歌謡情報センター. ジャパンミュージックネットワーク株式会社 (2017年7月27日). 2019年4月9日閲覧。
  3. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 Profile”. 「とみたいちろう」(とみたいちろう公式サイト). 2019年4月9日閲覧。
  4. 1 2 3 4 5 6 Profile of MoJo web”. 「Mojo web」(Mojo公式サイト). 2019年4月9日閲覧。
  5. 1 2 「特別寄稿 MoJo」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1983 科学戦隊ダイナマン講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年9月10日、21頁。ISBN 978-4-06-509605-5
  6. 1 2 あわせ鏡・とみたいちろう・永遠の現在”. 「佐藤龍一の流星オーバードライブ」(佐藤龍一公式ブログ) (2007年6月22日). 2014年2月8日閲覧。
  7. 1 2 鈴木美潮 (2009年8月9日). “「不屈のひみつ」 ライブの「悪夢」消した声援”. 読売新聞(日曜版). {{cite news}}: |access-date=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明)
  8. “vs. ☆MoJoさん&石田燿子さん”. ショッカーO野の秘密基地へようこそ!! 第18回. 2009年3月28日.
  9. とみたいちろうProfile”. 「とみたいちろう」(とみたいちろう公式サイト). 2014年2月8日閲覧。
  10. 1 2 3 ◆Commercial Music◆ 1977 to 1978”. KuniMusic. 2019年5月21日閲覧。
  11. 1 2 ◆Commercial Music◆ 1979 to 1980”. KuniMusic. 2019年5月21日閲覧。
  12. 1 2 ◆Commercial Music◆ 1981 to 1985”. KuniMusic. 2019年5月21日閲覧。
  13. ◆Commercial Music◆ 1986 to 1990”. KuniMusic. 2019年5月21日閲覧。
  14. 1 2 3 4 5 アストロミュージック出版|制作実績:CM”. アストロミュージック出版. 2019年5月21日閲覧。
  15. http://www.app-beya.com/work/children/pikkapika-ongakutai
  16. https://www.panda-kingyo.com/%e3%83%91%e3%83%b3%e3%83%80%e9%87%91%e9%ad%9a%e3%80%80%e3%83%a4%e3%83%b3%e3%83%a4%e3%83%b3/

外部リンク

  • MoJo web - 公式ウェブサイト(日本語)
  • とみたいちろう - 「とみたいちろう」名義での公式ウェブサイト(日本語)

Mojo

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/05 10:10 UTC 版)

Mojo
パラダイム
登場時期 2023年 (3年前) (2023)
設計者 Chris Lattner
開発者 Modular
最新リリース 1.0/ 2026年8月11日 (25日前) (2026-08-11)
型付け
影響を受けた言語 Python, Cython[要出典] , C, C++, Rust, Swift, Zig
プラットフォーム LinuxmacOS
ライセンス コンポーネントにより異なる
ウェブサイト https://www.modular.com/mojo
拡張子 .mojo, .🔥
関連言語 Python
テンプレートを表示

MojoModularが開発するプログラミング言語である。2023年に発表され、Pythonとの高い相互運用性を持ちながら、システムプログラミングやAI向けの高性能なコードを記述できることを特徴とする[1][2]

MojoはPythonの構文やエコシステムとの親和性を重視している一方、静的型付け、ジェネリックプログラミング、所有権や値の移動・コピーなど、低レベルのプログラミングに必要な機能を備えている。

また、MLIRを基盤とするコンパイラ技術との統合を特徴としており、CPUGPUなどを対象とするコードの最適化に利用される。

概要

Mojoは、Pythonの記述性とエコシステムを維持しながら、C++やRustなどのシステムプログラミング言語に近い性能と低レベル制御を実現することを目的として開発された。

特にAIおよび機械学習分野を主要な用途としており、Pythonで構築された既存のAIソフトウェアと、Mojoで記述された高性能なカーネルやシステムコードを組み合わせることができる。

MojoはJupyterを利用した環境でも利用されているほか、Mojo SDKによってローカル環境でプログラムをコンパイルして実行できる。

特徴

MojoはPythonに近い構文を持ちながら、システムプログラミング向けの機能を追加している。

主な特徴として以下が挙げられる。

  • Pythonとの相互運用
  • 静的型付けと型推論
  • ジェネリックプログラミング
  • traitによる抽象化
  • 値型を中心とした構造体
  • 所有権、移動、コピーなどのメモリ管理機構
  • コンパイル時プログラミング
  • SIMDを利用したベクトル化
  • MLIRを利用したコンパイル
  • CPUおよびGPU向けコードの記述
  • Cなどの外部コードとの相互運用
  • AI・機械学習向けの低レベルな最適化

言語仕様

構文

Mojoの構文はPythonに強く影響を受けており、インデントによってブロックを表現する。

fn main():
    print("Hello, World!")

Pythonと同様に、波括弧などを使用せず簡潔にコードを記述できる。

一方で、Mojoではシステムプログラミングを目的として、Pythonにはない型システムやメモリ管理機構が追加されている。

関数

Mojoではfndefを使用して関数を定義できる。

fn add(a: Int, b: Int) -> Int:
    return a + b

戻り値や引数の型を明示することで、コンパイラによる型検査や最適化を利用できる。

構造体

Mojoではstructを使用して構造体を定義できる。

struct Point:
    var x: Int
    var y: Int

```
fn length(self) -> Int:
    return self.x * self.x + self.y * self.y
```

構造体にはフィールドだけでなく、メソッドや初期化処理などを定義できる。

Trait

Mojoはtraitによる抽象化機構を備えている。

Traitは、型が提供する操作や性質を定義するために利用され、ジェネリックプログラミングと組み合わせて使用できる。

標準ライブラリでも複数のtraitが利用されている。

ジェネリックプログラミング

Mojoは型パラメータを利用したジェネリックプログラミングをサポートしている。

fn identity[T: AnyType](value: T) -> T:
    return value

これにより、特定の具体的な型に依存しない関数やデータ構造を記述できる。

型推論

Mojoでは型を明示的に指定できるほか、コンパイラによる型推論を利用できる。

そのため、静的型付けによる型検査を利用しながら、型が明らかな場合には型注釈を省略できる。

メモリ管理

Mojoはシステムプログラミングを想定して設計されており、値の所有権、移動、コピーおよびライフタイムを扱う機構を備えている。

これにより、ガベージコレクションを前提とせずにリソースを管理するコードを記述できる。

また、構造体のライフサイクルに関連する処理を定義することができ、メモリやファイルなどのリソース管理に利用できる。

Pythonとの相互運用

Mojoの主要な特徴の一つがPythonとの相互運用性である。

MojoからPythonのモジュールやライブラリを利用できるため、既存のPythonエコシステムを活用できる。

また、Mojoで実装した関数をPythonから呼び出すこともできる。

この機能によって、既存のPythonプログラム全体を書き換えることなく、処理負荷の高い部分をMojoへ移行することができる。

公式リポジトリにはPythonコードからMojoの関数を呼び出す例を含むpython-interopサンプルが用意されている[3]

Cとの相互運用

MojoはFFIを利用してCなどの外部コードと連携できる。

標準ライブラリにはstd.ffiが存在し、C互換の型や外部関数呼び出しなどの機能が提供されている[4]

これにより、既存のCライブラリなどをMojoから利用することが可能となっている。

コンパイラ

Mojoのコンパイラは、MLIRを中心としたコンパイラ技術を利用している。

MLIRは複数の抽象レベルの中間表現を扱えるコンパイラ基盤であり、異なるハードウェア向けのコード生成や最適化に利用される。

MojoはMLIRを利用することで、通常のアプリケーションコードだけでなく、AI処理やGPUカーネルなどの低レベルなコードも同一の言語環境から扱えるよう設計されている[2]

SIMD

MojoはSIMDを利用したベクトル化処理を記述できる。

SIMDでは、一つの命令で複数のデータを同時に処理することで、数値計算や画像処理などの処理を高速化できる。

MojoではSIMDを利用した低レベルな最適化を言語機能や標準ライブラリから利用できる。

コンパイル時プログラミング

Mojoはコンパイル時に型や値などの情報を利用するメタプログラミング機能を備える。

コンパイル時に決定可能な情報を利用してコードを特殊化することで、汎用的なコードを保ちながら実行時のオーバーヘッドを削減できる。

この機能はジェネリックプログラミングやハードウェア最適化と組み合わせて利用される。

AI・機械学習

MojoはAIおよび機械学習を主要な用途の一つとしている。

AI分野ではPythonが広く利用されている一方、ニューラルネットワークのカーネルやテンソル演算などの低レベル処理では、高い性能とハードウェアへのアクセスが必要になる。

MojoはPythonとの相互運用性とシステムプログラミング機能を組み合わせることで、これらの処理を同じ言語環境から実装できるようにしている。

ModularのAI向けプラットフォームであるMAXとも関連しており、Mojoを使用してCPUやGPUなどを対象としたカーネルを記述できる[5]

現在の公式ドキュメントでは、Mojoを使用してNVIDIA、AMD、AppleのGPU向けのカスタムカーネルを記述できるとされている[6]

標準ライブラリ

Mojoには標準ライブラリが用意されている。

標準ライブラリには、基本型、コレクション、文字列、入出力、ファイル、メモリ、FFIなどの機能が含まれている。

標準ライブラリのソースコードはModularのGitHubリポジトリで公開されている[7]

入出力

std.ioでは入出力関連の機能が提供される。

標準入力、標準出力、標準エラー出力などを扱う機能が存在する[8]

ファイル操作

標準ライブラリにはファイルを読み書きするためのAPIが存在する。

例えば、openを使用してファイルを開き、読み書きを行うことができる。また、with文を使用してファイルを自動的に閉じることもできる[9]

開発環境

Mojo SDKを利用することで、Mojoソースファイルをコマンドラインからコンパイルして実行できる。

また、Visual Studio Code向けのMojo拡張機能が提供されており、Mojoによる開発を支援する。

公式リポジトリには多数のサンプルプログラムが用意されている。サンプルには、ライフゲーム、Python相互運用、演算子、単体テストなどが含まれている[10]

パッケージ管理

公式のMojoサンプルではPixiを利用した開発環境の構築が推奨されている。

Pixiはパッケージ管理と仮想環境管理を行うツールで、Mojoのサンプルプロジェクトにおける依存関係の管理などに利用されている[11]

テスト

Mojoには単体テストを記述・実行するためのテスト機構が存在する。

公式のサンプルにはtestingプロジェクトが用意されており、Mojoのテスト機能を確認できる[12]

コードフォーマット

Mojoにはソースコードを自動整形するためのフォーマット機能が用意されている。

標準ライブラリの開発でもMojoのフォーマッタが利用されている。

対応プラットフォーム

2026年現在、公式リポジトリでは以下のプラットフォームがサポート対象として記載されている。

Windowsは現在公式サポート対象外である[13][14]

リポジトリ

Mojo関連の公式リポジトリでは、標準ライブラリ、サンプル、テスト、ベンチマーク、ドキュメントなどが管理されている。

標準ライブラリには、概ね以下のようなディレクトリが存在する。

  • stdlib/ - 標準ライブラリ
  • stdlib/std/ - 標準ライブラリ本体
  • stdlib/test/ - テスト
  • stdlib/benchmarks/ - ベンチマーク
  • stdlib/docs/ - ドキュメント
  • examples/ - サンプルプログラム

ライセンス

Mojo関連ソフトウェアでは、コンポーネントによってライセンスが異なる。

公開されているMojo標準ライブラリおよび公式サンプルの一部は、Apache License 2.0 with LLVM Exceptionsで公開されている[15][16]

一方、標準ライブラリには現時点でオープンソースとして公開されていないモジュールも存在する。公式FAQでは、一部のモジュールについて、変更が活発であること、MAXとの統合が強いこと、プロプライエタリな要素を含むことなどが理由として挙げられている[17]

関連プロジェクト

MAX

MAXはModularが開発するAI向けの実行・最適化プラットフォームである。

MojoはMAXと組み合わせて使用でき、CPU、GPU、AIアクセラレータなどを対象とした低レベルの処理を実装するために利用される。

MLIR

MLIRはMojoのコンパイラ技術において重要な役割を持つ。

MLIRは複数の抽象レベルの中間表現を扱うことができ、異なるハードウェア向けのコード生成や最適化に利用される。

コード例

Hello World

fn main():
    print("Hello, World!")

関数

fn add(a: Int, b: Int) -> Int:
    return a + b

fn main():
print(add(10, 20))

構造体

struct Point:
    var x: Int
    var y: Int


fn init(inout self, x: Int, y: Int):
    self.x = x
    self.y = y


fn main():
var p = Point(10, 20)
print(p.x)
print(p.y)

ジェネリック

fn identity[T: AnyType](value: T) -> T:
    return value

fn main():
print(identity(42))

Pythonとの相互運用

MojoではPythonのコードやライブラリとの相互運用が可能である。

公式リポジトリには、MojoからPythonを利用する例やPythonからMojoの関数を呼び出す例が収録されている[18]

歴史

Mojoは2023年にModularによって発表された。

発表当初から、Pythonの使いやすさと既存エコシステムを維持しながら、C++やRustなどに近い性能を実現することが主要な目標として掲げられていた[1]

その後、Mojo SDK、Python相互運用機能、システムプログラミング機能、GPUおよびAI向けの機能などが継続的に開発された。

2026年にはMojo 1.0が公開され、Modularの公式ドキュメントでもMojo 1.0が案内されている[19]

評価

Mojoは、Pythonの高い記述性とエコシステムを維持しながら、システムプログラミングやハードウェア最適化まで扱える言語を目指している。

特にAI・機械学習分野では、Pythonによる高レベルな処理と、Mojoによる低レベルなカーネル実装を組み合わせられることが特徴である。

一方で、Mojoは比較的新しい言語であり、仕様や標準ライブラリ、関連ツールは継続的に発展している。また、2026年現在はWindowsが公式サポート対象外である。

脚注

  1. 1 2 Mojo Programming Manual”. Modular Documentation. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  2. 1 2 Why Mojo”. Modular Documentation. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  3. Python interoperability example”. GitHub. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  4. Mojo FFI”. GitHub. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  5. Modular Documentation”. Modular. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  6. Modular Documentation”. Modular. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  7. Mojo standard library”. GitHub. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  8. Mojo IO module”. GitHub. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  9. Mojo file IO”. GitHub. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  10. Mojo code examples”. GitHub. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  11. Mojo code examples”. GitHub. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  12. Mojo testing example”. GitHub. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  13. Modular development documentation”. GitHub. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  14. Mojo standard library FAQ”. GitHub. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  15. Mojo standard library”. GitHub. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  16. Mojo examples”. GitHub. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  17. Mojo standard library FAQ”. GitHub. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  18. Mojo Python interoperability example”. GitHub. Modular. 2026年9月5日閲覧。
  19. Modular Documentation”. Modular. Modular. 2026年9月5日閲覧。

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