IPv6の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 14:43 UTC 版)
IPv6では、アドレスブロック fe80::/10 がリンクローカル・アドレッシング向けに予約されている。実際にリンクローカルアドレスとして使われているのは、プレフィックス fe80::/64 のアドレス群である。それらは、自動(ステートレス)機構かステートフル(例えば、DHCPv6)機構で割り当てられる。 IPv4とは異なり、IPv6では使用中のネットワークインタフェースについて必ずリンクローカルアドレスを必要とし、別にルーター通過可能なアドレスなどが割り当てられていてもリンクローカルアドレスが必須である。つまり、IPv6を使用するネットワークインタフェースには必ず複数のIPv6アドレスが割り当てられている。リンクローカルアドレスは、近隣探索プロトコルのIPv6サブレイヤーやDHCPv6などのIPv6ベースのプロトコルで必要とされる。 IPv6では RFC 4862 に規定されている通り、「ステートレスアドレス自動設定」を近隣探索プロトコル (NDP) の一部として実行する。そのアドレスは、そのインタフェースのMACアドレスとルーティングプレフィックスから構成される。 IPv6のリンクローカルアドレスの割り当てでは、他のスコープのアドレスとは異なり、このルーティングプレフィックスがリンク上に存在することが暗黙に前提とされている。 IPv6では追加のアドレス割り当て手段が提供されている。NDPのルーティングプレフィックス広告を通し、ルーターまたは専用サーバがそのリンクに接続している全インタフェースに設定情報を通知し、それによって受信した各インタフェースで追加のIPアドレス割り当てがなされ、ローカルまたはグローバルのルーティングに使われる。この場合、プレフィックスサーバは個々のホストでの割り当てをいちいち受信したり記録したりしないので、この処理もある意味でステートレスである。アドレスの一意性は、アドレス選択方式(RFC 4862 の場合はMACアドレス方式、RFC 4941 の場合はランダム方式)と重複アドレス検出 (DAD) アルゴリズムの組合わせにより、自動的に保証される。
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IPv6の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 06:03 UTC 版)
IPv6では、ネットワークアドレスとホストアドレスを区別するためにはサブネットマスクの代わりにプレフィクス長が使われることが一般的である。例えば 2001:db8::1/64 (省略しないで書くと 2001:0db8:0000:0000:0000:0000:0000:0001/64) は、「前方64ビットがネットワークアドレスであり、残りの64ビットがホストアドレスである」ことを表す。
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