ステートレスアドレス自動設定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:59 UTC 版)
「IPv6アドレス」の記事における「ステートレスアドレス自動設定」の解説
システムの起動時、ノードは、それぞれのIPv6が利用可能なインタフェースについてリンクローカルアドレスを自動的に生成する。グローバルにルーティングできるアドレスが、手動で設定されるか、後述する「設定プロトコル」から得られる場合でも同様である。それは、近隣探索プロトコルの機能を使用したステートレスアドレス自動設定(SLAAC)によって、独立して、そして、事前設定なしで動作する。このアドレスはプリフィックス fe80::/64 の中から選択される。 IPv4に「設定プロトコル」はDHCPやPPPを含む。DHCPv6もあるが、IPv6のホストはグローバルにルーティング可能なユニキャストアドレスを作るのに近隣探索プロトコルを用いる。ホストはルータ要請(RS: router solicitation)を送信し、IPv6ルーターは割り当てられたプリフィックスとともに応答を返す。 アドレスの下位64ビットは、64ビットのmodified EUI-64フォーマットによるインタフェース識別子である。この識別子は、通常そのインタフェースの全ての自動的に構成されたアドレスによって共有される。その利点は、1つのマルチキャスト・グループだけが近隣探索のために参加する必要があることである。このためには、ネットワークプリフィックス ff02::1:ff00:0/104 とアドレスの下位24ビットからなるマルチキャストアドレスが用いられる。
※この「ステートレスアドレス自動設定」の解説は、「IPv6アドレス」の解説の一部です。
「ステートレスアドレス自動設定」を含む「IPv6アドレス」の記事については、「IPv6アドレス」の概要を参照ください。
- ステートレスアドレス自動設定のページへのリンク