イマーシブシアター
「イマーシブシアター」とは、演劇の観客を舞台上に入れ、演者(登場人物)と同じ舞台空間を共有させることで、没入感に富んだ演劇体験を提供する、という演出方法のことである。または、そのような演出を特徴とする劇場や演劇作品のことである。
イマーシブ(immersive)は「没入型の」「没頭させるような」「夢中にさせるような」という意味の英語の形容詞である。
一般的な演劇では、舞台と客席はいわゆる「第四の壁」によって隔絶されており、観客は舞台を干渉不可能な別次元から鑑賞するのみというのが基本である。イマーシブシアターでは、客席は舞台の中に用意される。劇中の登場人物が客の目の前で演技し、客越しに他の登場人物を会話したり、場合によっては客に登場人物の役割を与え、客との会話を試みたりもする。こうした演出が、観客に臨場感と没入感を与える。
イマーシブシアター
(immersive theater から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/08 06:32 UTC 版)
イマーシブシアター(Immersive theater)は、2000年代にロンドンから始まり、以降ニューヨークを中心に注目を集めている体験型演劇作品の総称。伝統的に「観客が客席に座り、ステージ上の演者を鑑賞する」ものであった演劇を、「観客が自ら行動し、 演者と同じ空間に同居しながら物語の一部として作品に参加する」形式へと転換し、綿密な空間設計や五感を刺激する演出を通じて、観客を物語世界に深く没入させることを特徴とする[1][2]。観客の行動ルールは作品によって異なり、パンチドランクの『Sleep No More』にみられる「自由回遊型」や、Third Rail Project[3]の『Then She Fell』にみられるような演者に誘われる「誘導型」などある。
- 1 イマーシブシアターとは
- 2 イマーシブシアターの概要
- 3 日本におけるイマーシブシアター
- 4 脚注
- immersive theaterのページへのリンク