WindowsやmacOSでの互換モード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/08 10:00 UTC 版)
「互換モード」の記事における「WindowsやmacOSでの互換モード」の解説
Windows XPやVista、7、8/8.1においては、以前のバージョンのWindowsでしか動かないソフトウェアをインストールや実行を行う際のモードとして互換モードが搭載されている。マイクロソフトの互換性データベースに登録されているソフトは自動的に互換モードで起動されるが、手動で設定することで任意のソフトを互換モードで起動することもできる。なお互換性データベースは「Microsoft Application Compatibility Toolkit」(略称ACT)を使用することで閲覧できる。互換モードで起動するとXPやVista、7で搭載された新機能が一部無効になり、特定のOSや画面の色数、画面サイズでないと動作しないソフトなどで動作に関する問題を解消(あるいは軽減)することができる。 Windowsにおいて互換モードが正式に搭載されたのはXP以降だが、Windows 2000でもサービスパック2 (SP2)以降を適用することで使用できる。Windows 2000では互換モードはデフォルトでは無効のため、使用するには有効にする操作を行う必要がある。 なお、Windows 7(Professinal と Ultimate エディション)では Windows XP Mode と呼ばれるアプリケーションの仮想化による互換性実現機能が搭載された。これは、仮想化された Windows XP を Virtual PC 上で動作させ、その上で旧来のアプリケーションを動作させる方式で、起動したアプリケーションのウィンドウを Windows 7 のデスクトップ上に直接表示させることができる。 Windows 9x系には、MS-DOS時代の周辺機器・アプリケーションとの互換性のために「MS-DOSモード」が搭載されている。これは、Windowsが使用するMS-DOSシステムを用いて、Windowsシステムを終了してMS-DOSそのもののみを起動するものである。 またmacOSでもMac OS X v10.4 (Tiger) までは互換モードにあたる、Mac OS 9をインストールして旧来のClassic Mac OSとの互換性を維持するためのコンポーネントであるClassicが搭載されていたが、Intel Mac移行後のMacintoshでは動作せず、さらにMac OS X v10.5 (Leopard) 以降では完全に廃止された。
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