WebBrowser.CanGoBack プロパティ

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

WebBrowser.CanGoBack プロパティ

メモ : このプロパティは、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

ナビゲーション履歴に前のページがあるかどうかを示す値を取得します。この値により、GoBack メソッドが成功するかどうかが決まります。

名前空間: System.Windows.Forms
アセンブリ: System.Windows.Forms (system.windows.forms.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public ReadOnly Property
 CanGoBack As Boolean

Visual Basic (使用法)

Dim instance As WebBrowser
Dim value As Boolean

value = instance.CanGoBack

C#

public bool CanGoBack { get;
 }

C++

public:
property bool CanGoBack {
    bool get ();
}

J#

/** @property */
public boolean get_CanGoBack ()

JScript

public function get CanGoBack
 () : boolean

プロパティ値
前のページに戻ることができる場合は true。それ以外の場合は false。

解説

WebBrowser コントロールは、ブラウジング セッション時に閲覧したすべての Web ページの履歴リストを保持します。履歴に前のページがある場合、GoBack メソッドを使用すると WebBrowser コントロールは前のページに戻ります。ナビゲーション履歴を利用できるかどうか、そして前のページがあるかどうかを判断するには、CanGoBack プロパティを使用します。このプロパティが true の場合、GoBack メソッドは成功します。それ以外の場合、GoBack メソッドを呼び出すと値 false が返され、ナビゲーションは実行されません。

また CanGoBackChanged イベントを処理すると、CanGoBack プロパティが変更されたときに通知を受け取ることもできます。たとえば、WebBrowser コントロールでナビゲーション履歴の最初のページに移動したとき、またはそのページから移動したときに [戻る] ボタンの有効状態を変更する場合に、このイベントが役立ちます。

使用例

CanGoBack プロパティを使用して、Internet Explorer の [戻る] ボタンのような [戻る] ボタンを WebBrowser コントロールに実装する方法を次のコード例に示します。この例は、フォームに webBrowser1 という名前の WebBrowser コントロールと、ButtonBack という名前の Button コントロールが存在することを前提にしています。

コード全体については、「方法 : Windows フォーム アプリケーションに Web ブラウザの機能を追加する」を参照してください。

Visual Basic

' Navigates webBrowser1 to the previous page in the history.
Private Sub backButton_Click( _
    ByVal sender As Object,
 ByVal e As EventArgs) _
    Handles backButton.Click

    webBrowser1.GoBack()

End Sub

' Disables the Back button at the beginning of the navigation history.
Private Sub webBrowser1_CanGoBackChanged( _
    ByVal sender As Object,
 ByVal e As EventArgs) _
    Handles webBrowser1.CanGoBackChanged

    backButton.Enabled = webBrowser1.CanGoBack

End Sub

C#

// Navigates webBrowser1 to the previous page in the history.
private void backButton_Click(object sender,
 EventArgs e)
{
    webBrowser1.GoBack();
}

// Disables the Back button at the beginning of the navigation history.
private void webBrowser1_CanGoBackChanged(object
 sender, EventArgs e)
{
    backButton.Enabled = webBrowser1.CanGoBack;
}

C++

// Navigates WebBrowser1 to the previous page in the history.
void ButtonBack_Click( System::Object^ /*sender*/, System::EventArgs^
 /*e*/ )
{
   this->WebBrowser1->GoBack();
}

// Disables the Back button at the beginning of the navigation history.
void WebBrowser1_CanGoBackChanged( System::Object^ /*sender*/,
 System::EventArgs^ /*e*/ )
{
   this->ButtonBack->Enabled = this->WebBrowser1->CanGoBack;
}

.NET Framework のセキュリティ

• SecurityPermission  (このコントロールを使用する直接の呼び出し元に必要なアクセス許可)。要求値 : LinkDemand、名前付きアクセス許可セット、FullTrust。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0
.NET Compact Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
WebBrowser クラス
WebBrowser メンバ
System.Windows.Forms 名前空間
CanGoBackChanged
GoBack