UNIDOによる適正技術論とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > UNIDOによる適正技術論の意味・解説 

UNIDOによる適正技術論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/17 06:48 UTC 版)

適正技術」の記事における「UNIDOによる適正技術論」の解説

1975年ペルーリマ開かれた国際連合工業開発機関(UNIDO)の第2回総会で、適正技術推進する方策立案した一方、この総会では当時途上国工業化への楽観的な展望反映して、「2000年まで途上国工業生産高を全世界25%までに高める」という目標宣言していた。現実にこれを達成しようとすれば各国急速な工業化政策をとらなければならなくなるものであったこのためUNIDO適正技術論は、近代的な先進技術を扱う工業と、同時に工業地方分散化が必要であり、地方分散工業には先進国発達した技術開発方針そのままあてはめることは困難であり、異な技術が必要であるという認識出発点であったこのような工業化やり方は、必然的に二重経済招き各々適合する技術二重性が必要となり、これをどのように克服するのかという経路たどった。つまりUNIDO適正技術論は、途上国工業化をいかに達成するかという問題意識沿って論じられ近代的な先進技術を扱う工業と、それとは異な技術を必要とする地方分散工業との有機的統合重視するところに特徴があった。 UNIDO1978年インド2度国際会議開催し行動プログラム策定した。そして、これまでの議論成果報告書として出版することが決定した。 この報告書で、適正技術は「通常労働集約的な特徴持ち小規模生産によって使用され発展途上国伝統的技術部分改良加えたのであることが多い」「しかし、例え素材生産産業のように資本集約的な技術適正であるかもしれない。この場合でも生産工程分離して考慮すべきであり、代替し得る技術検討経て採用されるべき技術」と説明された。基本的に生産コスト抑え経済性基準適正技術判断する方針であった。しかし、新技術習得するまでの間の高コスト容認や、過渡期地方分散的な小規模事業者保護必要性盛り込んでいた。 UNIDO適正技術論は、技術途上国現状あてはめようと努力した。しかし、その結果何を適正考えるか、その基準多面的であいまいであるため、ますます議論拡散させる結果となった

※この「UNIDOによる適正技術論」の解説は、「適正技術」の解説の一部です。
「UNIDOによる適正技術論」を含む「適正技術」の記事については、「適正技術」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「UNIDOによる適正技術論」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「UNIDOによる適正技術論」の関連用語

UNIDOによる適正技術論のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



UNIDOによる適正技術論のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの適正技術 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS