UEFAチャンピオンズリーグ 2008–09
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「トム・ヘニンク・エブレベ」の記事における「UEFAチャンピオンズリーグ 2008–09」の解説
エブレベは2008–09年シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでも主審を務めることになった。2009年5月6日に開催された大会の準決勝、チェルシー対バルセロナ戦における彼のレフェリングに対して、試合後に強い批判が巻き起こった。試合中彼はバルセロナのDFエリック・アビダルに対してレッドカードで退場を命じたこと、さらにチェルシーの主張によれば合計4回のペナルティー・キックに相当するファールが見逃されたことが強く批判された。バルセロナに同点に追いつかれた後、試合終了間際のチェルシーのMFミヒャエル・バラックがシュートしたボールがバルセロナのサミュエル・エトオの上腕にあたったもののハンドの判定とならなかった際にはバラックがエブレベを追いかけまわし両手を振り回して抗議した。試合が終了した後には数名のチェルシーの選手がエブレベに激しく抗議を行なった。中でも途中交代したFWディディエ・ドログバはロッカールームに引き上げる際にTVカメラに向かいエブレベのレフェリングに関して「クソッタレな恥辱だぞ」"a fucking disgrace"と叫んでいる。中継中の英国TV局のアナウンサーは不適切な言葉が放送されたとして直ちに謝罪を行った。チェルシーの監督フース・ヒディンクは「いままで経験した中で最悪のパフォーマンスだ」と述べた。チェルシーのDFジョゼ・ボシングワはエブレベについて「審判なのか盗人なのかわからない」と述べている。後に不適切な言葉遣いだったと撤回している。エブレベは彼に対する暴行の危険があるとして警察の庇護下でイギリスを出国したと報道されている。彼のノルウェーにおける家の住所が特定されネット上に晒されており、さらにチェルシーファンと思われる人物から複数の殺害予告も行われた。ノルウェーの警察当局はしばらくの間エブレベの自宅の警護を行うと発表している。
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