1908年ロンドンオリンピックの綱引競技
(Tug of war at the 1908 Summer Olympics から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 15:14 UTC 版)

1908年ロンドンオリンピックの綱引競技(1908ねんロンドンオリンピックのつなひききょうぎ)は、ホワイトシティ・スタジアムを会場として1908年7月17日と7月18日に実施された。
概要
ロンドンオリンピックの綱引競技には、3カ国から40人(1チーム8人ずつで5チーム)が出場した。当初出場を予定していたドイツ代表チームとギリシャ代表チームが棄権したため、スウェーデン代表チーム及び開催国イギリス代表のうちロンドン市警察代表チームとロンドン警視庁代表チームは、予選を不戦勝で勝ち進むこととなった。
予選で唯一試合が行われたアメリカ代表チームとリバプール市警察代表チームの試合で、トラブルが発生した。アメリカチームは普通の運動靴で試合に臨んでいたが、リバプール市警察代表チームは職務用の底に鋲を打ちつけた靴を履いていたため、勝敗の行方は試合前から明らかだった。この不公平に対してアメリカ代表チームは当然抗議したが、開催国のイギリス人で構成している審判団はそれを認めず、試合はリバプール市警察代表チームが2対0で楽勝した[1]。
準決勝は、リバプール市警察代表チーム対スウェーデン代表チームとロンドン市警察代表チーム対首都警察代表チームの組み合わせで行われた。それぞれリバプール市警察代表チームとロンドン市警察代表チームが2対0で圧勝した[2]。決勝では、ロンドン市警察代表チームが2対0でリバプール市警察代表チームを破って金メダルの栄誉に輝いた[3]。なお、スウェーデン代表チームは3位決定戦を棄権したため、首都警察代表チームが銅メダルを獲得し、全てのメダルをイギリスの各警察代表チームが独占する結果となった[3]。
結果
順位 | チーム名 | メンバー |
---|---|---|
金 | ロンドン市警察代表チーム(イギリス) | ウィリアム・ヒロンズ フレデリック・グッドフェロー エドワード・バレット ジェームズ・シェパード フレデリック・ハンフリーズ エドウィン・ミルズ アルバート・アイレトン フレデリック・メリマン ジョン・デューク |
銀 | リバプール市警察代表チーム(イギリス) | パトリック・フィルビン ジェームズ・クラーク トーマス・バトラー アレクサンダー・キッド ジョージ・スミス トーマス・スウィンドルハースト ダニエル・マクドナルド・ローウィ ウィリアム・グレギャン チャールズ・フォデン |
銅 | 首都警察代表チーム(イギリス) | ウォルター・タマズ ウィリアム・スレイド アレクサンダー・ムンロー アーネスト・エバージ トーマス・ホームウッド ウォルター・チャーフィ ジェームズ・ウジェット ジョセフ・ドウラー T・J・ウィリアムズ |
4位 | スウェーデン代表チーム | Albrekt Almqwist Frans Fast Carl-Emil Johansson Emil Johansson Knut Johansson Karl Krook Karl-Gustaf Nilsson Anders Wollgarth |
5位 | アメリカ代表チーム | ウィルバー・バロウズ ウェズリー・コー アーサー・ディアボーン ジョン・フラナガン マーキーズ・ホア マット・マクグラス ラルフ・ローズ リー・タルボット |
脚注
- ^ Tug-Of-War at the 1908 London Summer Games:Men's Tug-Of-War Round One[リンク切れ]Archived 2020年4月17日, at the Wayback Machine. 2011年2月5日閲覧。(英語)
- ^ Tug-Of-War at the 1908 London Summer Games:Men's Tug-Of-War Semi-Finals[リンク切れ]Archived 2020年4月17日, at the Wayback Machine. 2011年2月5日閲覧。(英語)
- ^ a b Tug-Of-War at the 1908 London Summer Games:Men's Tug-Of-War Final Round[リンク切れ]Archived 2020年4月17日, at the Wayback Machine. 2011年2月5日閲覧。(英語)
参考文献
- 財団法人 日本オリンピック委員会企画・監修 『近代オリンピック100年の歩み』 ベースボールマガジン社、1994年、86頁。 ISBN 4-583-03135-1
外部リンク
- Tug-Of-War at the 1908 London Summer Games:Men's Tug-Of-War[リンク切れ]Archived 2020年4月17日, at the Wayback Machine.(英語)
「Tug of war at the 1908 Summer Olympics」の例文・使い方・用例・文例
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
- 『sunshine-roof』は『sunroof(サンルーフ)』に対する英国の用語である
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