The Great Music Experience
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/29 23:23 UTC 版)
The Great Music Experience(ザ・グレート・ミュージック・エクスペリエンス)は、1994年に日本と世界のミュージシャンが出演した、奈良・東大寺仏殿前庭で開催されたコンサート。日程は5月20日・21日・22日の3日間。国連UNESCOの呼びかけにより催され、世界最大の大仏を安置する世界最大の木造建築物をバックにステージが組まれた。
UNESCOはこのイベントを7年間に渡って各世界遺産を含めた場所で行うコンサートの第1弾として考えていたが、これ以降の予定は実現に至らなかった。予定では他にピラミッドや中国の紫禁城、タージ・マハルなどが含まれていた[1]。メキシコのピラミッドでの開催はペソの暴落により取りやめとなった[2]。
唯一開催された日本でのコンサートは『GME '94 〜21世紀への音楽遺産をめざして〜 AONIYOSHI』と銘打たれた。
概要
東大寺でのコンサートでは、日本と西洋のミュージシャンが互いの文化の影響を示す音楽を演奏した。ボブ・ディランやジョニ・ミッチェル、INXSなども出演し、ボブ・ディランは東京ニューフィルハーモニック管弦楽団と共演した。ボブ・ディランがオーケストラと共演するのはこれが初めてである。
東大寺の僧侶らは、イギリスのプロデューサーであるトニー・ホリングスワースとの数か月に渡る交渉の末、コンサートの開催を承諾した。執事長の新藤晋海は、「仏教とは人々の幸福こそが願いであり、コンサートの開催が若い人々への仏教のアピールに寄与する」とした[1]。UNESCOは、「開催場所が物理的にも文化的にも宗教的にも尊重されたものでなければ開催を許可できなかった」としている。
UNESCOは、一連のコンサートのでロック・ミュージシャン達の出演によって、世界文化遺産への新たな訪問者の増加を期待した。東大寺での開催は日本の伝統音楽の振興に資することであり、ボブ・ディランやボン・ジョヴィと同じステージに立つことも重要であった。
ホリングスワースは、日本と西洋のアーティストの共演による「音楽文化のローラー・コースター」を創りだすことが狙いであったと語る[1]。5月22日のコンサート最終夜は50か国で放送されたが、機材トラブルにより所々で第2夜の映像が織り交ぜられた。西洋のアーティストが日本の文化イベントを鑑賞する様子や日本のアーティストとのリハーサル風景を撮影した2つのドキュメンタリーも放送された。 日本では、NHKが5月22日にBS 2で『BSスペシャル あをによしスーパーコンサート~東大寺から世界へ~』という番組タイトルでコンサートの様子を生放送した[3]。
出演アーティスト
- ボブ・ディラン
- キャラ・バトラー
- 東大寺 声明・長谷寺 声明
- 堀ひろし
- INXS
- ジョン・ボン・ジョヴィ
- ジョニ・ミッチェル
- 玉置浩二
- レナード衛藤 & His Drummers
- リッチー・サンボラ
- ロジャー・テイラー
- ライ・クーダー
- 劉宏軍 & 天平楽府
- 喜納昌吉
- チーフタンズ
- 東京ニューフィルハーモニック管弦楽団
- 布袋寅泰
- 近藤等則
- ウェイン・ショーター
- X JAPAN
- YOSHIKI
バッキング・ミュージシャン
- レイ・クーパー
- エドワード・シェアマー
- ジム・ケルトナー
- フィル・パルマー
- ピノ・パラディーノ
- ウィクス・ウィケンズ
製作
- Show conceived and Produced: Tony Hollingsworth
- Music and Sound Consultant: George Martin
- Music Director: Michael Kamen
- Director: Gavin Taylor
- Japanese Executive Producer: Kunihiko Yoshimeki
- Executive Producer: Alan Broach
- Television Co-Ordinating Producer: Phil Chilvers
- NHK Executive Producer: Akira Yoshigi
- Television Production for NHK: Teruo Nakatsugawa
- Set Design: Mark Fisher
- Graphic Design: 4i
- Lighting Designer: Patrick Woodroffe
- Sound Producer: Jon Kelly
- Production Managers: Michael Ahern, Benny Collins
- Head of TV Production: Sandy Fone
- Head of Radio Distribution: Steven Saltzman
- Head of Transmission: Dick Allot
- Production Companies: Tribute Productions, BBC, NHK
- TV Sales: Simon Woodroffe, Tony Hollingsworth[4]
脚注
- ^ a b c “アンドリュー・ポラック「Under Buddha's Gaze, Fellowship, harmony and Rock-and-Roll」『ニューヨーク・タイムス』1994年5月21日”. Nytimes.com (1994年5月21日). 2010年10月15日閲覧。
- ^ The Business of Rock, BBC2, August 28 1996, profiling concert producer Hollingsworth and showing clips of the Tōdai-ji concert.
- ^ BSスペシャル あをによしスーパーコンサート~東大寺から世界へ~ NHKアーカイブス 2012-08-27
- ^ Peter Elman. “The Great Music Experience”. Tony Hollingsworth. 2019年10月20日閲覧。
外部リンク
- The Great Music Experience - https://www.imdb.com/title/tt1055285/
- トニー・ホリングスワース(インターネット・ムービー・データベース)
「The Great Music Experience」の例文・使い方・用例・文例
- The Malay Times に掲載されていた、非常勤の下級アナリストの職に関する広告についてご連絡を差し上げています。
- ‘They are flying kites.' はあいまいな文である.
- 話し中です (《主に英国で用いられる》 The number's engaged.).
- 名詞相当語句 《たとえば The rich are not always happier than the poor. における the rich, the poor など》.
- 総称単数 《たとえば The dog is a faithful animal. の dog》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- 王立オペラ劇場 《the Covent Garden Theatre のこと》.
- 英国学士院 (The Royal Society)の会報.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- 『Scotish』は、『The Scottish Symphony』や『Scottish authors』、あるいは、『Scottish mountains』のような、より正式な言葉遣いの傾向がある
- STD(神学博士)はラテン語のSanctae Theologiae Doctorに由来する
- 『The boy threw the ball(少年がボールを投げた)』は、能動態を使う
- 『The ball was thrown(ボールは投げられた)』は簡略化された受動態である
- 1992年,「The Animals(どうぶつたち)」という本のために,まどさんの動物の詩のいくつかが皇后美(み)智(ち)子(こ)さまによって英訳された。
- 式典は,3Dコンピューターアニメ映画「I Love スヌーピー The Peanuts Movie」の米国公開の数日前に行われた。
- The_Great_Music_Experienceのページへのリンク