The d.e.pとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > The d.e.pの意味・解説 

The d.e.p

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/10 03:28 UTC 版)

The d.e.p
ジャンル ロック
活動期間 2001年2010年
レーベル Sony Records(2001年)
Circular Tone Records(2010年)
メンバー ビビアン・スーボーカル
佐久間正英ギターキーボード
土屋昌巳(ギター)
屋敷豪太ドラムス
ミック・カーンベース

The d.e.p(ザ ディー・イー・ピー)は、2001年に佐久間正英を中心に結成されたロックバンド。

バンド名は「doggie eels project」(doggie eel=うなぎ犬)の略で、「あり得ない組み合わせによるプロジェクト」という意味を持つ[1]

概要

2001年、佐久間が中心となり、台湾出身のタレントのビビアン・スー、元「一風堂」の土屋昌巳、元「シンプリー・レッド」の屋敷豪太、元「JAPAN」のミック・カーンの5人で結成[2]。 元々はビビアンのソロアルバムをプロデュースするという話が佐久間の元に来たことがバンド結成のきっかけだった[2][3][4]。佐久間が「無理に決まっている」と思って冗談でバンドメンバーの候補として土屋、屋敷、ミック・カーンの名を挙げた結果、全員から承諾を得たために実現することとなった[2][3][4]。レコーディングはミックと土屋と屋敷がいるロンドンに佐久間とビビアンが出向く形で行われた[2][3][4]

シングル2枚とアルバム1枚をリリースしたものの、2010年まで新しい作品のリリースはなかった。これは「期間限定バンド」だったからというわけではなく、屋敷・土屋・ミックの3人がそれぞれ拠点だったロンドンから離れてしまったり、ビビアンが女優として成功してスケジュールが取れなくなったりなどの事情があったためである[3][4]

2010年の再始動は、がん闘病中だったミックを支援するためのプロジェクトがきっかけだった[5][6]。最初は佐久間、屋敷、土屋の3人で土屋が歌う曲を1曲作り、多忙のビビアンの参加は未定だったが、運よく連絡が取れたので参加することになった[7]。新曲制作にはその4名に加え、ベーシストとして根岸孝旨が特別参加した。ミュージシャン側が得る収益は全額ミック・カーンに寄付された[1][5][8]

メンバー

サポートメンバー

来歴

2001年4月、デビューシングル「Mr. No Problem」を発売。同年8月8日、セカンドシングル「ITAI」をリリース、同月11日、GLAYのライブイベント「GLAY EXPO 2001 “GLOBAL COMMUNICATION”」九州公演にスペシャルゲストとして出演[9]

2010年、9年ぶりの新作「RAINBOW / Moon Smile」を佐久間が新たに設立したレコードレーベル「Circular Tone Records」からダウンロードとCDの二形態でリリース[6]。 同年7月7日に行われたレコーディングの模様はUstreamで公開された。

2011年1月4日、ミックがイギリス・ロンドンの自宅にて死去したことが公式サイトのトップページにて告知された。52歳没。

2013年8月9日、佐久間が公式サイトにて末期のスキルス胃がんであることを公表。翌2014年1月16日午前2時27分死去、61歳没。

ディスコグラフィ

シングル

発売日 タイトル 規格品番 備考
1st 2001年4月1日 Mr. No Problem SRCL-5047 TBSCOUNT DOWN TV」2001年4月度オープニングテーマ。
コンピレーション・アルバム『SAKUMA DROPS』収録。
2nd 2001年8月8日 ITAI SRCL-5147
3rd 2011年7月6日 RAINBOW / MOON SMILE CCTR-2001 ビビアンがボーカルを取った「RAINBOW」と土屋がソングライティングと歌唱を担当した「Moon Smile」の2曲を収録[10]

アルバム

発売日 タイトル 規格品番
1st 2001年5月9日 地球的病気−We are the d.e.p− SRCL-5055

脚注

  1. ^ a b 佐久間正英 (2010年6月21日). “The d.e.p.”. Masahide Sakuma. 2014年11月14日閲覧。
  2. ^ a b c d 【月刊BARKS 佐久間正英 前進し続ける音楽家の軌跡~ミュージシャン編 Vol.5】新たな冒険の時代~90年代から2000年代、そして未来へ”. BARKS (2013年6月6日). 2018年11月24日閲覧。
  3. ^ a b c d USTでレコーディング生中継 再結成したthe d.e.pを追う”. アスキー・メディアワークス. p. 2 (2010年7月10日). 2014年11月14日閲覧。
  4. ^ a b c d Atsushi Tsuji (2013年10月3日). “【独占インタビュー】佐久間正英 PART.3”. 音楽ニュース【LikeDis】. 2014年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月24日閲覧。
  5. ^ a b USTでレコーディング生中継 再結成したthe d.e.pを追う”. アスキー・メディアワークス. p. 1 (2010年7月10日). 2014年11月14日閲覧。
  6. ^ a b アーティスト印税、安すぎた? 大物プロデューサーの決断”. 週刊アスキー. アスキー・メディアワークス (2010年10月23日). 2018年11月24日閲覧。
  7. ^ USTでレコーディング生中継 再結成したthe d.e.pを追う”. アスキー・メディアワークス. p. 3 (2010年7月10日). 2018年11月24日閲覧。
  8. ^ Rainbow / Moon Smile - The d.e.p.”. 2010年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月14日閲覧。
  9. ^ GLAY EXPO PLAYBACK”. GLAY. 2014年11月14日閲覧。
  10. ^ USTでレコーディング生中継 再結成したthe d.e.pを追う”. アスキー・メディアワークス. p. 4 (2010年7月10日). 2018年11月24日閲覧。

外部リンク


「The d.e.p」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

The d.e.pのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



The d.e.pのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのThe d.e.p (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS