Team Foundation Server 2005
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 00:08 UTC 版)
「Team Foundation Server」の記事における「Team Foundation Server 2005」の解説
2006年3月に製造工程にリリースされ、Visaul Studio 2005 Team System (VSTS)と連携するサーバ機能として、Visual Studio 2005 Team Foundation Serverという名前で2006年6月に一般提供開始された。2006年2月のVisual Studio 2005本体より少し遅れての発表となった。Visual Studio 2005には、中小規模チーム、または個人用にソースコード管理機能を持つVisual SourceSafe 2005も含まれていたが、大規模チームによる開発支援機能の提供はTFS 2005が初めての提供となった。TFS 2005はデュアルサーバ構成で約 2,000 人のユーザーまでサポートした。 TFS 2005の主な機能には、大規模な分散チーム開発を支援する「ソースコード管理」の他に、開発プロセスを統合し、要件とバグを追跡、管理する「作業項目の追跡」、継続的なリリースを支援する「チームビルド」、チーム内の情報共有を支援する「チームコミュニケーション」、開発プロジェクトの状態をリアルタイムで表示する「レポーティング」がある。また、これらのチーム開発のプロセス全体にプロセステンプレートを適用して「プロジェクト管理」を行うことができる。 TFSに含まれる中央管理型のバージョン管理システムはTeam Foundation Version control (TFVC)と呼ばれ、対となるVSTS 2005には、TFSを利用するためのクライアントソフトウェア「チームエクスプローラ」が含まれる。チームエクスプローラをインストールすると、Visual Studio 2005の統合開発環境からTFSを利用できる。チームエクスプローラに対応していないソフトウェアはMicrosoft Source Code Control Integration Provider (MSSCCI Provider、ミスキー・プロバイダー)に対応することで統合することができる。サードパーティTeampriseによるEclipse統合開発環境やLinux/UNIX、MacintoshのクライアントからTFVCにアクセスするためのアドオンも提供された。 TFS 2005の実行にはSQL Server 2005が必要で、レポーティング等のいくつかの機能は、SQL Server 2005の新機能に依存していた。TFS2005にはSQL Server 2005 Standard Edition の正規版が同梱されており、比較的小規模の利用であれば追加でSQL Serverを購入しなくても利用できる。また、Windows SharePoint Services 2.0もモジュールとして利用する。 MSDNサブスクリプション会員が入手できる、利用ユーザー数を5名に限定した特別版Visual Studio 2005 Team Foundation Server Workgroup Editionも配布された。
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