TEP70BS形(ТЭП70БС)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/25 05:50 UTC 版)
「ソ連運輸省TEP70形ディーゼル機関車」の記事における「TEP70BS形(ТЭП70БС)」の解説
2002年から製造が開始された車種。旧ソ連時代に設計されたTEP70形から大幅な近代化が行われた。最初の車両はTEP70A形(ТЭП70А)と言う形式名だったが、翌2003年にソ連国鉄の長官として鉄道発展に貢献したボリス・コンスタンチノヴィッチ・サランベコフ(ロシア語版)(Бори́с Константи́нович Саламбе́ков)にちなむ現在の形式に変更された。 ディーゼルエンジンはより強力な16気筒V型4ストローク機関である2A-9DG-01形に置き換えられ、台車にも改良が加えられている。これらの機器の制御及び自動診断用としてマイクロプロセッサシステム(MSU-TE)が導入されメンテナンスの簡素化が図られている。また、車内には牽引する客車に電源を供給するための補助発電ユニット(АSТ 2800/600-1000U2)が搭載されている。前面についてもガラスがより強度を増したものに変更され、前照灯の位置にも変化が生じている。 量産は2006年から始まり、ロシア鉄道のみならずリトアニア鉄道、ベラルーシ鉄道、ウズベキスタン鉄道など海外への輸出も行われている。客車列車のみならず、2018年3月13日以降はES2GP形電車の非電化区間乗り入れ時の動力車として協調運転が可能なよう改造を受けた車両が使用されている。初期の車両については最高速度160 km/hであったが、大半の車両は減速比の数値を4.15に高め長時間でも安定した性能を可能とした代わりに最高速度が120 km/hに低下している。 TEP70BS-134(ロシア鉄道) TEP70BS-292(ロシア鉄道) TEP70BS-002(先頭)(リトアニア鉄道) TEP70BS-005(リトアニア鉄道) TEP70BS-107(ベラルーシ鉄道) TEP70BS-160(ウズベキスタン鉄道) 運転台(TEP70BS-149) メディアを再生する 機器室(動画)
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