TDR125
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TDR125は1993年に発表されたが、このモデルはイタリアのベルガルタ・ヤマハ(当時)で生産が行なわれて欧州市場向けに発売されており、TDMシリーズ譲りの車体デザインが施されていたため、日本国内で販売されていたTDRとは系統が異なる。したがって250や50/80とは違い、TDMシリーズの流れを汲む丸目二灯のヘッドライトが特徴的である。DT125Rを現在でいうモタード仕様に仕立て上げた造りで、輸入車として発売された日本でも人気を博した。 TDR125は大きくは1989年以降イタリアで作られたものと、1997年以降日本国内で作られ日本国外向けに輸出されたものの2種類に分類できる。前者(3SH)はヤマハが1986年に技術援助契約・1992年に資本参入した現地法人ベルガルダヤマハ製造のものが1993年からレッドバロングループによって輸入され日本に広まった。また初期にはキャストホイールを履いたTDR125Rも少数ではあるが輸入された。 後者の国内生産の輸出版(5AN2,4GX5)は形はTDMに似ており電装も直流12Vで一つ上のクラスの風格がある。しかしヨーロッパの規制(15ps)に合わせ電気的なリミッターがついておりYPVSの機能が制限されている。最近[いつ?]レッドバロンで販売されている02モデルはさらにリミッターが強化され(8ps)馬力の損失が大きい。しかし日本国内生産なので、ヤマハ(磐田)からほとんどのパーツを買うことができるためその点は安心である。 TDR125の前身は1987年に同じベルガルダヤマハで生産されたDT125Z(2VW1)と思われる。このモデルはタンク一体型のフロントカウルをもちDT Tenereとして販売されていた。ライト形状はTDR125(3SH)のような丸目2灯と250(2YK)のような角型ライトの2種類があった。
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