System3.0とは? わかりやすく解説

System3 (アリスソフト)

(System3.0 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/10 01:12 UTC 版)

System3アダルトゲームを手がけるアリスソフトが製作したゲームエンジンである。

概要

MS-DOSWindows 3.1用に作られたSystem3と、Windows 95以降で動くSystem3.5以降のバージョンに大別され、それらの間には互換性がない。現在では、System3.xと表記されたとき特に断りがなければSystem3.5以降のバージョンを指していることがほとんどである。

System3

System1およびSystem2の後継エンジンとして開発され、PC-9800シリーズX68000FM-TOWNSWindows 3.1をプラットフォームとしていた。

1994年4月リリースの『AmbivalenZ -二律背反-』から採用されるようになったが、1996年12月リリースの『鬼畜王ランス』以降の制作はSystem3.5に移行した。

System3を採用した製品をWindows 95対応版として再リリースした製品は、System3からSystem3.xへデータのアップグレードが施されていた。

System3.5同様、ユーザーサイドでの他のプラットフォームへの移植版が存在する。

System3.5

成立の経緯

アリスソフトは当初『鬼畜王ランス』をSystem4という新しいゲームエンジンで開発する予定であったが、System4の開発が遅れたため、急遽System3を拡張してゲームを作ることになった。しかし開発を進める過程でSystem3を全面的に作り替えることとなり、はじめSystem3.1と呼ばれていた名称も、System3とSystem4の中間を意味するSystem3.5に改められた。

互換性

System3.5と互換性のあるバージョンとして、System3.6、System3.8、System3.9の3つが存在する(ただし各バージョン中でも、細かいアップデートが繰り返されている)。System3.7は製作されたものの、使用されないままお蔵入りとなった。

100%保証されるわけではないが、System3.5をターゲットにして作られたゲームはSystem3.6~System3.9でも動作する。また、System3.9をターゲットにして作られたゲームがそれ以前のバージョンで動作することもある。

他環境への移植

System3.5はWindows上で動くゲームエンジンであり、アリスソフトはWindows以外の環境での動作をサポートしていない。しかし、アリスソフトがSystem3.5の仕様をユーザーに対してオープンにしたため、LinuxBeOSなどを対象に、ユーザーの手によってSystem3.5の移植が行われたケースも存在する。前述したとおり、System3.5を一度移植してしまえばそれ一つでSystem3.5~System3.9対応の複数のゲームをプレイできる可能性があるため、Windowsユーザー以外がアリスソフトのゲームをプレイする可能性を開いた。

System3x 開発キット

アリスソフトの製品(廉価版を除く)に同梱されていた『アリスCD』というおまけディスクに『Sys3x開発キット』という名称でSDKが収録され配布されており、誰でもゲームを開発・配布することが可能であった。 この『アリスCD』は単体では配布されず、また『Only you -リ・クルス-』に収録された『アリスCD Ver2.5』を最後に同梱が終了したため、現在は入手できない。 この開発環境の公開方針は、後継のSystem4にも引き継がれた。

外部リンク



System 30(ProとOffice)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/15 08:33 UTC 版)

大地 (DTPシステム)」の記事における「System 30(ProOffice)」の解説

JS-DF301(専用拡張ボード)とJS-LP401(480dpiのプリンター)のセット価格はフルシステムで、Pro2146千円Office994千円であったOfficePro機能サブセットバージョンであったが、データ構造自体同一である。ともに1998年3月31日販売終了した

※この「System 30(ProとOffice)」の解説は、「大地 (DTPシステム)」の解説の一部です。
「System 30(ProとOffice)」を含む「大地 (DTPシステム)」の記事については、「大地 (DTPシステム)」の概要を参照ください。

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