ショル語とは? わかりやすく解説

ショル語

(Shor language から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/18 09:42 UTC 版)

ショル語
шoр тили / тадар тили
[shor tili / tadar tili]
話される国 ロシア
地域 ケメロヴォ州
民族 ショル人
話者数 約1万人
言語系統
表記体系 キリル文字
言語コード
ISO 639-3 cjs
消滅危険度評価
Severely endangered (Moseley 2010)
テンプレートを表示

ショル語(ショルご、шoр тили, shor tili; тадар тили, tadar tili)は、トゥバ語アルタイ語ハカス語とともにテュルク諸語北東語群(シベリア・テュルク語群)に属し、ロシア連邦ケメロヴォ州に住むショル人の間で、約1万人によって話されている。

言語名別称

  • Aba
  • コンドマ・タタール語(Kondoma Tatar)
  • クズネツ・タタール語(Kuznets Tatar)
  • ムラス・タタール語(Mras Tatar)
  • Shortsy
  • トミ・クズネツク・タタール語(Tom-Kuznets Tatar)

方言

ショル語は、ハカス語に近いムラス方言と、アルタイ語に近いコンドマ方言に分けられる。共和国の標準語はムラス方言を基盤として作られた。

表記体系

正書法1927年キリル文字を採用し、1929年ラテン文字を使用したのち、1938年から再び現行のキリル文字に改定された。

文法

アルタイ諸言語に共通の特徴として、SOV(主語-目的語-動詞)の語順を取ること、文法関係を名詞のや動詞の活用を示す語尾(接尾辞)を語幹末に付着させて示す膠着語であることなど日本語とよく似た類型をもち、母音調和の現象が見られる。接尾辞は7種、主格(接尾辞はない)、対格(〜を:-ni/-ny)、属格(〜の:-ning/-nyng)、与格(〜へ、〜に:-ga/-ge)、位格(〜で:-da/-de)、奪格(〜から:-dang/-deng)、具格(〜によって:-nang/-neng/nong)。

母音

母音字
大文字小文字転写例(ラテン文字表記とカナによる類似音)
Ааa
Ееä
Ооo
Ööö
Ууu
Ÿÿü
Ыыy
Ииi

ショル語の母音体系の基本となる短母音音素は8つある。 長母音を表記するための専用の文字はなく、母音字を二つ重ねることでこれを表記する。 二重母音はなく、半母音й をともなった aй, eй などがある。 母音調和はа, ы, о, у の4つの後舌母音とе, и, ö, üの4つの前舌母音。

脚注

関連項目

外部リンク






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ショル語」の関連用語

ショル語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ショル語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのショル語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS