SMLE MkV (Rifle No.1 Mk V)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 06:20 UTC 版)
「リー・エンフィールド」の記事における「SMLE MkV (Rifle No.1 Mk V)」の解説
従来のSMLEは多くの鍛造や機械加工を必要とする為に、大量生産するにはかなり高価だった。価格と工程の多さを解決するために、複雑な部品の数を減らすなどの幾つかの試みが1920年代に行われていた。 その試みの集大成がSMLE MkV(1926年以降はRifle No.1 Mk V)である。Mk IIIから改良点は、照門に改良が加えられ容易に尚且つ迅速に照準をつける事が可能になった事と、照門を射手から見て手前の側に移動させた為、照門と照星との間が距離が離れた結果、照準の精度が上がり、有効射程が向上した。"マガジン・カットオフ"機構がまた組み込まれる事になり、バンド を銃口の手前に追加した事で銃剣を使う際の強度不足は解消された。 しかし、Mk Vは大量生産するとなるとMk IIIより遥かに複雑で高価になってしまう事が分かり、開発は終了、限定的に1922~24年にかけて2万丁生産されただけで試作品の域を超えることはなかった。 重銃身で尚且つフローティングバレル(銃身が銃床及びハンドガード(台座部分)から少し浮いていて干渉することが無く、命中精度を追求する場合に用いる。狙撃銃#本体を参照。)で、Mk Vで採用された新しい照門と"マガジン・カットオフ"機構が省かれたRifle No.1 Mk VIも開発されたが、1930~33年の間に1025丁だけ生産された。
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