SF以外での派生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/09 06:48 UTC 版)
「サイバーパンクからの派生」の記事における「SF以外での派生」の解説
スチームパンクの一般概念に基づいていくつかの枝分かれした用語が存在した。これらは一般に通用したとは言い難く、ユーモアを込めて読者や作者が使ったものがほとんどである。 ロールプレイングゲームのガープスではこの種の用語を多数生み出しており、ストーンパンク (stonepunk)、ブロンズパンク (bronzpunk)、キャンドルパンク (candlepunk)、トランジスタパンク (transistorpunk)、アトミックパンク (atomicpunk) などがある。これらの用語はガープス以外ではほとんど使われない。 エルフパンク (Elfpunk) アーバン・ファンタジー(現代の都会を舞台にしたファンタジー)のサブジャンルとして提案されているもので、フェアリーやエルフを現代の都会に登場させるような物語を指す。2007年の全米図書賞の授賞式で、審査員の Elizabeth Partridge はエルフパンクとアーバン・ファンタジーの違いについてホリー・ブラックの作品について審査員 Scott Westerfeld が言ったことを引用して説明した。それは、「(ホリー・ブラックの作品は)典型的なエルフパンクだ。既に十分な想像上の生き物がいて、彼女はそれらを使っている。一方で、アーバン・ファンタジーでは全く新たな生き物を作り出すことができる」というものである。 ミスパンク (Mythpunk) 神話小説のサブジャンルを意味し、キャサリン・M・ヴァレンテは「ミスパンク」という言葉を、神話や伝説を起点としてポストモダンのファンタジー技法要素(アーバン・ファンタジー、告白詩、一直線でないストーリー展開、言語的遊び、世界構築、学術的ファンタジーなど)を取り入れた思弁小説と定義した[要出典]。ミスパンク作家と言われている作家としてはヴァレンテの他に、エカテリーナ・セディア、セオドラ・ゴス、ソーニャ・ターフェ(英語版)らがいる。 スプラッタパンク (Splatterpunk) David J. Schow が1980年代中ごろにプロビデンスで開催されたワールド・ファンタジー・コンベンションで使った用語。ホラー小説のサブジャンルであり、流血シーンを鮮明に残虐に描くことを特徴とする。ボディホラーと呼ばれるジャンルと重複する。1980年代から1990年代にかけて一部で好んで使われたが、現在ではあまり使われていない用語である。
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