S-Master PRO
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 16:14 UTC 版)
「S-Master」の記事における「S-Master PRO」の解説
性能:32bit/192KHz 以上のように、フルデジタルアンプとしては非常に優れたシステムであるが、他のデジタルアンプと同様に、デジタルアンプ特有の問題点を抱えたままとなっていた。S-Master PROでは、以下に挙げる機能の追加とデジタルアンプ特有の問題点を解決することを目指して開発された。 パルスハイトボリューム デジタルアンプにおける音量調節は、1以下の係数を掛け合わせることによって行われるが、この方法では小数点以下の値は四捨五入されて、下位ビットのオーディオ情報が失われるため、音質が劣化する。パルスハイトボリュームでは、スイッチングパルスの振幅を増減させることによってボリューム調節が行われるので、データを直接扱わずにディティールの高い再生を可能とした。 DCフェースリニアライザー 一般的にアナログアンプはDC付近で位相回転が起こるのに対して、デジタルアンプはDC付近で位相回転が起こらないとされている。しかし、市販されているスピーカーの多くは、位相回転が起こることを前提としてチューニングされているため、デジタルアンプの音はアナログアンプと違った音質になる。DCフェースリニアライザーはDSPによる演算によってアナログアンプと同じ位相回転を再現することで、デジタルアンプでありながらアナログアンプに迫る低音再現性を実現した。 S-Master搭載機種の一部ではあるが、この機能は搭載している。 DSD信号入力対応 従来はアナログ変換が必要であったDSD信号のデジタル転送が可能になり、鮮度の高い処理が可能となった。iLinkまたはHDMI v1.2以降で対応。尚、入力されたDSD信号はデジタルフィルターを通して処理される。 高帯域の改善 S-Masterでは実現できなかった高帯域におけるS/N比が改善され、高級アナログアンプに迫るクリアな高音を実現した。
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