Q factorとは? わかりやすく解説

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Q値

(Q factor から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/29 06:47 UTC 版)

品質係数Q
quality factor
量記号 Q
次元 無次元量
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半値全幅 (FWHM)

Q値: quality factor)または品質係数Qは主に振動の状態を表す無次元量である。弾性波の伝播においては、媒質の吸収によるエネルギーの減少に関係する値である。振動においては、系に蓄えられるエネルギーを、一周期の間に系から散逸するエネルギーで割ったもので、この値が大きいほど振動が安定であることを意味する。また、Q値は振幅増大係数とされる場合もある。これは、共振周波数近傍での強制振動における最大振幅が静的強制力による変位のQ倍となることから解釈される。振動子電気回路の場合には一般にQ値が高いほうが望ましいが、逆にQ値が高いほど応答性が悪くなり、起動時間が長くなるという面もある。

振動する物理量の実際の振動状態は、周波数軸に展開した振動振幅(: Amplitude)や位相(: Phase)のスペクトラムにより理解される。振動スペクトラムの共振ピーク近傍の形はその振動系の振動状態を特徴付ける。Q値とは

RLC直列回路

電子工学の分野でも共振回路の共振のピークの鋭さを表す値「Q」(Quality factor)として一般的に用いられる。定義は上記と同一であり、インダクタキャパシタを用いた直列共振回路の場合、

RLC並列回路

並列回路の場合は

ウィキメディア・コモンズには、Q値に関連するカテゴリがあります。

参考文献

T. Ohira, "What in the world is Q," IEEE Microwave Magazine, vol.17, no.6, pp.42-49, June 2016. ISSN 1527-3342.

外部リンク


「Q factor」の例文・使い方・用例・文例

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