膵炎
【概要】 膵臓の炎症。膵臓はCTで体を輪切りにして見たら、胃の裏側、大動脈の前にある長さ15cmくらい、重さ100gくらいの臓器。消化液の一種、膵液を作る。膵液は胃の内容が刺激になり、十二指腸に流れ出る。アルカリ性で酸性の胃液を中和する。糖類を消化するアミラーゼ、脂肪を消化するリパーゼを含んでいる。
【詳しく】 膵炎では食後、上腹部やや左側から背中にかけて、ひどい腹痛が起こる。軽いときは下痢や嘔吐が起こる。普通の膵炎の原因はアルコール飲用や胆石である。ddIには薬剤性の膵炎を起こす副作用が、およそ10%ある。d4T、ddC、3TCも膵炎を起こす。これらは膵臓でのミトコンドリア障害と考えられる。他にプロテアーゼ阻害剤による高中性脂肪血症で膵炎が発生することがある。対策は原因の除去と対症療法。

膵炎
(PANCREATITIS から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 04:18 UTC 版)
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Pancreatitis | |
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分類および外部参照情報 | |
診療科・ 学術分野 |
消化器学 |
ICD-10 | K85, K86.0-K86.1 |
ICD-9-CM | 577.0-577.1 |
OMIM | 167800 |
DiseasesDB | 24092 |
eMedicine | emerg/354 |
MeSH | D010195 |
膵炎(すいえん、英: Pancreatitis)とは、何らかの要因により膵臓が炎症を起こした状態の総称。炎症の原因は、ウイルス感染症、胆石、アルコール摂取、薬の副作用、消化酵素などである。急な発症の急性膵炎と徐々に膵臓の機能不全に陥る慢性膵炎がある。
分類
臨床の発症状態において以下に分類される。詳細は各項目の記述を参照。
要因
要因として以下の疾患が原因となりうる。詳細は各項目の記述を参照。
検査
鑑別
- マクロアミラーゼ血症
- アミラーゼが複合体を形成し、腎臓から排出されなくなるため血中アミラーゼ値が高くなることが知られている。臨床症状は存在しない。尿中アミラーゼは低く、アミラーゼクリアランス/クレアチニンクリアランスは1%未満となる。
関連項目
外部リンク
- PANCREATITISのページへのリンク