ミトコンドリア障害
【概要】 細胞のエネルギーATPはミトコンドリアで作られる。ミトコンドリア障害はミトコンドリア自体の減少と、ミトコンドリア内の酵素不足で細胞のエネルギーATP不足の症状がでる。エネルギー産生の影響を受けやすいのは、中枢神経系、心臓、骨格筋、腎臓、ホルモン分泌組織の順序といわれる。
【詳しく】 ミトコンドリアのDNAはDNAポリメラーゼγで複製される。この酵素が核酸系逆転写酵素によって阻害され、DNAが枯渇してくると、エネルギー産生系の酵素ができなくなり細胞の機能が損なわれる。DNAポリメラーゼγに対する阻害能力の強さはザルシタビン>ジダノシン>スタブジン>ラミブジン>アジドチミジン=アバカビルの順序である。薬剤を中断すると回復するが時間がかかる。
《参照》 DNAポリメラーゼ、 核酸系逆転写酵素阻害剤
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