Nianticとは? わかりやすく解説

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ナイアンティック

(Niantic から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/08/30 09:50 UTC 版)

ナイアンティック
現地語社名
Niantic, Inc.
元の種類
非公開会社
業種 情報通信業
事業分野 ビデオゲーム
設立 2010年
創業者 ジョン・ハンケ ウィキデータを編集
解散 2025年5月29日
本社 、
主要人物
ジョン・ハンケ(CEO)
ウェブサイト https://nianticlabs.com/
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ナイアンティック(英: Niantic, Inc.)は、かつて存在したアメリカ合衆国の企業である。モバイル機器を用いた位置情報アプリや位置情報ゲームを製作していた。

概要

2010年にGoogleの社内スタートアップ「Niantic Labs」(ナイアンティック・ラボ)として設立され[1][2] 、2015年8月にGoogleから独立し[3]、現在の社名となった。同年10月16日にGoogle、任天堂、ポケモンより最大3,000万ドル調達[4] し、2016年2月にフジテレビなどから500万ドルの追加資金を調達[5] している。

2025年3月12日、ゲーム事業はスコープリー(英語版)に売却され、5月29日に手続きが完了した。同時に、ナイアンティックに残された位置情報・AI事業は、新会社ナイアンティック・スペーシャル(英語版)として独立(スピンオフ)した[6]。

スコープリー買収後もゲームアプリケーション内ではナイアンティックのロゴが表示され続けていたが、2026年7月6日に開発チーム名が「スコープリー・エクスプロア(Scopely Explore)」へと変更されたことに伴い、順次アプリケーション内からナイアンティックのロゴが撤去されている[7]。

設立者のジョン・ハンケは、後のGoogle Earthにつながる地理ソフトを開発してGoogleに買収された「Keyhole(英語版)」(キーホール社)の共同設立者として、また、Google ストリートビュー及びGoogle マップへの参画によって有名である[2]。

社名

ナイアンティックという社名は、カリフォルニア・ゴールドラッシュの際にニューイングランドからサンフランシスコにやってきた捕鯨船「ナイアンティック号(英語版)」に由来する[2]。ニューイングランドのインディアン部族、ニアンティック族(英語版)の名に由来するナイアンティック号は、金鉱探しで財を成したい人々を満載しており、サンフランシスコ到着後は乗客も船員も金鉱に行ってしまった。船員のいなくなった船が港に放置され、後から後から押し寄せる船の邪魔になったため、ナイアンティック号など多数の船が浅瀬に引き揚げられて周りを埋め立てられて倉庫やホテルなどに使われた。火災や開発などにより地上の船体は失われたが、船底の残骸はいまでもサンフランシスコの市街地の下に多数埋もれており、ナイアンティック号の船底は1978年に再開発中に地中から発見されている。ナイアンティックという社名はここから発想されたもので、今いる場所についてほとんどの人は知らない興味深い事実を、ネットなどを使って知る手助けを与えたいという理想から来ている[2]。

ナイアンティックの作成した拡張現実/位置情報ゲームである『Ingress』内においては、Niantic の名は、ストーリー中の架空の調査計画「Niantic Project」として登場する。

沿革

  • 2012年9月 - ナイアンティックは最初のサービスとして、近隣の興味深い場所を探す無料の Android アプリである Field Tripをリリースする。
  • 2012年11月 - 二作目となるアプリIngressをAndroid専用の招待制 拡張現実ゲーム としてローンチ
  • 2013年10月 - Ingressを継続的 オープンベータ版 としてAndroidでアクセス可能にする
  • 2013年12月 - IngressのAndroidプラットフォームでのベータ版を終了させる[8]
  • 2014年7月 - iOS版でのIngressをリリースする
  • 2014年10月 - 次回作の Endgame のためのキャンペーン(Ancient Societies)をローンチする[9]
  • 2015年8月 - Googleから独立
  • 2015年9月 - 株式会社ポケモンの新プロジェクトPokémon GOに参加する[10]
  • 2016年7月6日 - オーストラリア、ニュージーランド、アメリカでPokémon GOのサービス開始(ポケモン発祥の日本は7月22日10時頃開始)。
  • 2018年10月17日 - Ingress the Animation 公開。
  • 2018年11月 - Ingress Prime (Ingress 2.0) 配信開始[11][注釈 1]。
  • 2019年6月21日 - ハリー・ポッター:魔法同盟 配信開始[12]。
  • 2019年10月1日 - Ingress 1.0 Scanner [REDACTED] サービス停止。
  • 2019年12月9日 - クアルコムとAR/VR眼鏡の共同開発を発表。
  • 2021年3月23日 - 任天堂とピクミンシリーズのスマートフォンアプリ共同開発を発表[13]。
  • 2021年08月11日 - Toolbox AI社より3Dスキャンアプリ「Scaniverse (スキャニバース)」の買収を発表。Toolbox AI社の頃は有料版の「Scaniverse Pro」のみで提供されていた機能も含めて全て無料で利用できるようになる[14]。
  • 2021年10月27日 - 任天堂と共同開発していたPikmin Bloomのサービスをオーストラリア、シンガポールから順次配信開始(ピクミン発祥の日本は11月1日10時頃開始)。
  • 2022年1月31日 - ハリー・ポッター:魔法同盟 サービス停止[15]。
  • 2022年3月 - ARアプリ開発会社「8th Wall」の買収を発表[16]。
  • 2022年4月 - ARアプリ開発会社「NZXR」の買収を発表[17]。
  • 2023年6月29日 - ロサンゼルススタジオを閉鎖し、従業員約230名を解雇する方針を発表。モバイルゲーム事業は縮小するものの、最重要事項と位置付けるPokémon GOなどのサービスは継続する[18]。
  • 2025年2月19日 - ゲーム事業について、サウジアラビア系企業への売却を検討している事が米ブルームバーグを通じて報道される。検討価額は約5300億円[19]。
  • 2025年3月12日 - 一部の位置情報ゲームおよび関連アプリ[注釈 2]をモバイルゲーム会社「スコープリー(英語版)(Scopely)」に35億ドルで売却するとともに、新会社「ナイアンティック・スペーシャル(英語版)(Niantic Spatial Inc.)」の設立を発表[20][注釈 3]。
  • 2025年5月29日 - スコープリーの買収手続きが完了。同時に、ナイアンティック・スペーシャルが設立された[6]。
  • 2026年7月6日 - ゲーム開発チーム名が「スコープリー・エクスプロア(Scopely Explore)」に変更され、順次アプリケーション内からナイアンティックのロゴが撤去される[7]。

製品の一覧

  • Field Trip(英語版)(位置情報サービス、2012年9月[21] - 2019年後半にサービス終了[22])
  • Ingress Prime(位置情報ゲーム、2013年12月(1.0) / 2018年11月(Prime) - 2025年5月29日にナイアンティック・スペーシャルに移管)
  • Pokémon GO(位置情報ゲーム、2016年7月 - 2025年5月29日にスコープリーに移管)
  • Harry Potter: Wizards Unite(位置情報ゲーム、2019年6月 - 2022年1月にサービス終了)
  • Scaniverse(3Dスキャンアプリ、2021年1月(Toolbox AI) / 2021年8月(Niantic) - 2025年5月29日にナイアンティック・スペーシャルに移管)
  • Pikmin Bloom(位置情報ゲーム、2021年10月 - 2025年5月29日にスコープリーに移管)
  • Niantic Campfire(ソーシャルアプリ、2022年 - 2025年5月29日にスコープリーに移管)
  • NBA All-World(位置情報ゲーム、2023年1月[23] - 2023年9月22日にサービス終了[24])
  • Peridot(ARモバイルゲーム、2023年5月[25] - 2025年5月29日にナイアンティック・スペーシャルに移管)
  • モンスターハンターNow(英語版)(位置情報ゲーム、2023年9月14日[26] - 2025年5月29日にスコープリーに移管)

開発中止

  • 2014年、Niantic は、Endgame: Proving Ground(英語版)を、書籍や映画とあわせて公開する予定であると発表した。最初の書籍は Endgame: The Calling(英語版)である。 映画のタイトルは Endgame: Ancient Truthとなる予定であった[1][27]。ベータ版は2015年後半にリリースされる予定[28]であったが、開発は頓挫し公式サイトも削除されている。
  • 『カタンの開拓者たち』を位置情報ゲーム化した『Catan: World Explorers(英語版)』を、CATAN GmbH社が2019年10月24日に発表した。『カタンの開拓者たち』は世界で最も遊ばれているボードゲームのひとつとされており、Nianticが保有するAR技術を元に開発が進められていた。2020年7月から複数の地域でベータテストサービスを行っていたが、2021年9月になって2021年11月にサービスを停止することが発表された[29]。
  • 2021年6月、トランスフォーマーの位置情報ゲームである『Transformers: Heavy Metal』が発表された[30]。ハズブロとタカラトミー協力のもと2021年内のリリースを目指して開発が進められていたが、2022年6月に開発中止が発表された[31]。
  • 2022年9月、マーベル・コミックの世界を再現したモバイルARゲーム『MARVEL World of Heroes』を発表[32]。2023年内のリリースを目指していたが、2023年6月29日に開発中止が発表された。理由は開発を担当していたロサンゼルススタジオの閉鎖による[18]。

日本法人

スコープリー・エクスプロア株式会社
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
〒107-0061
東京都港区北青山一丁目2番3号[33]
青山ビルヂング7階[33]
業種 情報・通信業
法人番号 1010401120782
代表者 代表取締役社長 山﨑友敬
資本金 300万円
純利益
  • 3億3020万5372円
(2025年12月期)[34]
総資産
  • 23億89万3480円
(2025年12月期)[34]
決算期 12月31日
外部リンク https://nianticlabs.com/ja/
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2015年に初の海外法人として日本で株式会社ナイアンティックが設立され、村井説人が初代代表取締役社長に就任した[35]。2018年には初の米国外開発拠点としてTokyo Studioが設立され、野村達雄が代表に就任した[36]。

2026年7月1日、株式会社ナイアンティックからスコープリー・エクスプロア株式会社へ社名を変更した[37]。

脚注

注釈

  1. ↑ Ingress Prime(Ingress 2.0)配信以後、旧アプリ(Ingress 1.0)は Ingress 1.0 Scanner [REDACTED] に改名。
  2. ↑ 対象は『Pokémon GO』『モンスターハンターNow』『Pikmin Bloom』および関連アプリ『Campfire』『Wayfarer』
  3. ↑ Scopelyへの売却対象外である『Ingress Prime』『Peridot』はNiantic Spatial Inc.に移管予定

出典

  1. 1 2 “Google’s Niantic Labs merges another virtual world with reality in upcoming game”. Geekwire.com. Geek Wire. 2015年3月18日閲覧。
  2. 1 2 3 4 “Exclusive: Inside the Mind of Google's Greatest Idea Man, John Hanke”. Inc.com (2012年12月20日). 2015年6月19日閲覧。
  3. ↑ http://jp.techcrunch.com/2015/08/13/20150812niantic-labs-maker-of-ingress-spun-out-as-its-own-company/ 2016/03/17閲覧
  4. ↑ https://japan.cnet.com/article/35072007/
  5. ↑ http://app.famitsu.com/20160414_690810/
  6. 1 2 “Scopely to acquire Niantic games business, which includes “Pokémon GO,” one of the most successful mobile games of all time”. スコープリー (2025年3月12日). 2026年8月30日閲覧。
  7. 1 2 “「ポケモンGO」、開発チーム名を「Scopely Explore」に変更 ゲーム内の「Niantic」ロゴも”. ITmedia. 2026年7月14日. 2026年8月30日閲覧.
  8. ↑ “『Ingress』4年間の歩み(前編):2012~2014年「日本ではユーザー数が伸び悩んでいた」”. ファミ通App (2016年8月1日). 2023年2月19日閲覧。
  9. ↑ “Domain Tools”. DomainTools.com. Domain Tools. 2015年2月25日閲覧。
  10. ↑ 現実世界でポケモンゲット--位置情報スマホゲームを「Ingress」のNianticらと開発
  11. ↑ “Ingress Primeへようこそ”. ナイアンティック (2018年11月5日). 2023年2月19日閲覧。
  12. ↑ “Harry Potter: Wizards Unite Mobile Game From Pokemon Go Makers Is Out Now For Free”. gamespot (2019年6月21日). 2023年2月19日閲覧。
  13. ↑ “「ピクミンGO」!? 任天堂とNiantic、「ピクミン」を起用したスマホアプリを発表”. Game Watch (2021年3月23日). 2021年3月23日閲覧。
  14. ↑ “Niantic、世界の3Dマップ構築目指し、LiDARスキャンのScaniverse買収”. ITmedia NEWS (2021年8月4日). 2024年9月6日閲覧。
  15. ↑ “WB GamesとNiantic、『ハリー・ポッター:魔法同盟』のサービスを2022年1月31日をもって終了”. gamebiz (2021年11月4日). 2023年2月19日閲覧。
  16. ↑ “Niantic is acquiring 8th Wall, its 'largest acquisition to date'” (英語). The Verge (2022年3月11日). 2023年11月3日閲覧。
  17. ↑ “Niantic acquires former Magic Leap developers NZXR” (英語). GamersIndustry.biz (2022年4月6日). 2023年11月3日閲覧。
  18. 1 2 “ナイアンティックがスマホゲーム事業を縮小へ、「Pokémon GO」を最優先”. ケータイ Watch (2023年6月30日). 2023年7月23日閲覧。
  19. ↑ “『ポケモンGO』『モンハンNow』開発のナイアンティックがゲーム事業売却の方向で交渉中。米ブルームバーグの報道より”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2025年2月19日). 2025年2月20日閲覧。
  20. ↑ “米Nianticが「ポケGO」など売却 サービスは継続 「モンハンNow」「ピクミンブルーム」も”. ITmedia (2025年3月12日). 2025年3月20日閲覧。
  21. ↑ “Google releases 'Field Trip' app, a location-aware guidebook to your surroundings”. The Verge (2012年9月28日). 2023年2月19日閲覧。
  22. ↑ “Field Tripをご利用いただき、ありがとうございました!”. ナイアンティック (2019年7月12日). 2023年2月19日閲覧。
  23. ↑ “NBA All-Worldは 1月24日(米国時間)に提供開始予定”. ナイアンティック (2022年12月12日). 2023年2月19日閲覧。
  24. ↑ “Update from NBA All-World”. ナイアンティック (2023年7月13日). 2023年7月23日閲覧。
  25. ↑ “Nianticの新作ARペットアプリ「Peridot」は米国時間5月9日提供開始。それぞれ異なる特徴を持つ“ペリドット”を育て,繁殖もさせられるゲーム”. 4gamer.net (2023年3月8日). 2026年8月30日閲覧。
  26. ↑ “『モンスターハンターNow』本日リリース。あのモンスターたちがついに現実世界に登場。今度は歩いて「一狩りいこうぜ!」全6種の武器と協力プレイ。細かなキャラメイクも搭載”. 電ファミニコゲーマー (2023年9月14日). 2023年9月16日閲覧。
  27. ↑ Rosenblatt, Seth Google's Niantic follows Ingress with Endgame Cnet retrieved 9th Sept 2014
  28. ↑ “ナイアンティック・ラボが「Ingress」に続く位置ゲー「Endgame:Proving Ground」のβ版を2015年後半にリリース&登録受付も開始”. 4gamer (2015年3月17日). 2023年2月19日閲覧。
  29. ↑ “CATAN – World Explorers is shutting down”. 2021年9月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月19日閲覧。
  30. ↑ “現実とゲームの垣根を超えるARモバイルゲーム『 TRANSFORMERS: Heavy Metal』で Niantic、タカラトミー、Hasbroが協力”. ナイアンティック (2021年6月14日). 2023年2月19日閲覧。
  31. ↑ “ポケモンGO開発元のNianticが社員約90名を解雇し4つのプロジェクトをキャンセル”. Gigazine (2022年6月30日). 2023年2月19日閲覧。
  32. ↑ “新作モバイルARゲーム「MARVEL World of Heroes」が発表に。Nianticが2023年内のリリースを目指して開発中”. 4gamer.net (2022年9月10日). 2023年7月23日閲覧。
  33. 1 2 株式会社ナイアンティック 第9期決算公告
  34. 1 2 株式会社ナイアンティック 第11期決算公告
  35. ↑ 「Ingressの影の主役が表舞台に--村井社長のナイアンティック日本法人戦略」 cnet Japan 2015年12月09日 08時00分
  36. ↑ ポケGOのNianticが日本に開発拠点「Tokyo Studio」を立ち上げた狙い CNET Japan > ニュース > 企業・業界 2018年07月31日 12時31分
  37. ↑ “スコープリー・エクスプロア株式会社の情報”. 国税庁 (2026年7月28日). 2026年8月30日閲覧。

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