N型コネクタ
別名:Nコネクタ
【英】N-type connector, N connector
N型コネクタとは、高電圧や高周波をも扱うことのできるRFコネクタの一種である。同軸ケーブルを結合するのに利用される。
N型コネクタは高周波信号を伝送することを初めて可能にしたコネクターの一つで、1940年代に米ベル研究所のポール・ネイル(Paul Neill)によって発明された。接合部分の特性インピーダンスが整合されており、周波数特性に優れているため、主にUHF帯(Ultra-High Frequency:300MHz-3000MHz)の信号伝送に用いられる。
当初N型コネクタは軍事的な用途を想定して1GHzまでの電気信号を伝送することができるように設計されたが、今日ではゆうに最大11GHzまでを伝送することができる。さらに、近年ヒューレット・パッカード社のJulius Botkaが設計したN型コネクタでは、最大18GHzまで電気信号を伝送することができる他、アメリカ軍によって規格が定められた対応する電気抵抗が75オームのバージョンのものなどは、ケーブルテレビ業界で幅広く利用されている。
N型コネクタを小型化した、BNCコネクタ(Baby-series N Connector)とよばれるコネクタも広く使われている。
参照リンク
Microwave connectors
Common Coaxial Connectors
N型コネクタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 16:02 UTC 版)
主に無線通信・計測機器に用いられているコネクタ。周波数特性が良く、主にUHF帯に用いられている。1940年代に米ベル研究所のポール・ニール(英語版)によって発明されたので彼の名を記念した。特性インピーダンスが50Ωのものが標準であるが、75Ωの物もありコンタクトピンの径が50Ωの物より細い。NTT仕様のものはS型コネクタと呼ばれる。基地局用途などにトルクレンチでの締結を可能にしたものもある。軍事的な用途を想定して1GHzまでの電気信号を伝送することができるように当初設計された。現在は、適用周波数上限は製品により異なるが、~18GHzまでを想定している。上記M型コネクタとの対比で、やはりナンシー(Nancy)コネクタと呼ばれることもある。「エム」と「エヌ」の聞き違いを防ぐ意味合いもある。
※この「N型コネクタ」の解説は、「コネクタ」の解説の一部です。
「N型コネクタ」を含む「コネクタ」の記事については、「コネクタ」の概要を参照ください。
- N型コネクタのページへのリンク