Mesto(市、町)とObec(基礎自治体、村)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/06 17:18 UTC 版)
「スロバキアの地方行政区画」の記事における「Mesto(市、町)とObec(基礎自治体、村)」の解説
自治体編成法(Zákon o obecnom zriadení, スロバキア国民議会1990年法律第369号)に基づき、全国に138のmestoと、3軍区を含む2883のobecが設けられている。日本語においてmestoは「市」と訳されるが、市街規模に応じて任意に「町」と訳されることもあり、明確な基準はない。 いずれも直接選挙によって地方議会及び首長を選出する。またブラチスラヴァ市およびコシツェ市は特別法のスロバキア共和国首都ブラチスラヴァ市法(スロバキア国民議会1990年法律第377号)およびコシツェ市法(スロバキア国民議会1990年法律第401号)に基づく特別市で、市長および市議会のほか、市内各街区の区長および区議会についても直接選挙で選出している。 obecは自治体編成法で示す条件を満たすか、将来的に条件を満たすことが見込める場合、mestoを名乗ることができる。同法に定めるmesto昇格の条件は次の通り。 当該地域における行政、経済、文化の中心地、または観光拠点、温泉地などであること。 周辺の基礎自治体に対する行政サービスを提供していること。 周辺地域を結ぶ交通網の拠点であること。(スロバキアの都市交通を参照) 少なくとも一部に都市計画建築区域が設けられていること。 人口が少なくとも5000人以上であること。 事前に住民投票を行って住民の承認を求めることが慣例となっており、1997年にはトルナヴァ県ドゥナイスカー・ストレダ郡ガプチコヴォ村で、住民の反対票が多数を占めたため、条件を満たしているにもかかわらずmesto昇格を断念したケースもある。 2008年末における人口規模で最大のmestoはブラチスラヴァ市(42万8791人)、最小のmestoはバンスカー・ビストリツァ県ヴェリュキー・クルチーシュ郡のモドリー・カメニュ市(1434人)および同県クルピナ郡のドゥジンツェ市(1500人)である。また最大のobecはコシツェ県スピシュスカー・ノヴァー・ヴェス郡のスミジャニ村(8605人)、次いでトレンチーン県プーホウ郡のベルシャ村(6052人)で、両村を含む12村が人口5000人を超えている。
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