M52 (天体)とは? わかりやすく解説

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M52 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 18:30 UTC 版)

M52
Messier 52[1]
散開星団M52(撮影:2MASS/NASA
仮符号・別名 NGC 7654[1]
星座 カシオペヤ座
見かけの等級 (mv) 7.3[1]
視直径 13.0' [2]
分類 散開星団[1]
発見
発見日 1774年9月7日[2]
発見者 シャルル・メシエ[2]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  23h 24m 48.0s[1]
赤緯 (Dec, δ) +61° 35′ 36″[1]
赤方偏移 -0.000133[1]
視線速度 (Rv) -40.00 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -2.77 ミリ秒/年[1]
赤緯: -1.18 ミリ秒/年[1]
距離 5,000光年[2](約1.5kpc)
M52の位置
物理的性質
年齢 35×106[2]
他のカタログでの名称
Mel 243
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 23h 24m 48.0s, +61° 35′ 36″ M52(NGC 7654) はカシオペヤ座にある散開星団

概要

約200個の若い星からなる。この星団の集中度は1立方パーセクあたり55.7個であり、M11と同程度で散開星団としてはまばらな方である。全体の形は不正形の半円とか、不正三角形とか、東南を指す細い矢(ジョーンズ)などと表現されている。マラスは針の姿に見立てた。鳥の形に見る人もいる。

双眼鏡では星雲状に見えその中に僅かばかりの星が浮かんでいる。口径6cmの望遠鏡では微星がはっきりしてくる。口径10cmの望遠鏡では更に多くの星を分離でき、明るくびっしりと星が集まっている様子がわかる。全部の星を分離するには口径30cm程度の望遠鏡を必要とする。

観測史

1774年9月7日に、フランス天文学者シャルル・メシエがモンテーニュ彗星 (C/1774 P1) を観測中に発見した[3]。メシエは「非常に微かな星の集まり。星雲状物質を交え、普通の色消し望遠鏡で見える」と記している[3]ジョン・ハーシェルは「大きく星数が多く、丸く集中している。星の等級は9~13等」と記した[3]。スミスは「乱雑に星がまかれているが、三角形を作る星の頂点に、橙色の星が置かれ、羽を伸ばした鳥のようである。7~8等級の星2個が先行し、他の同じぐらい明るい星が後続する」と記した[3]。ウェッブは「不規則。よくあることだが橙の星がある」とした。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M52. 2016年3月15日閲覧。
  2. ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2013年4月24日). “Messier Object 52”. SEDS. 2016年3月15日閲覧。
  3. ^ a b c d Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年3月29日). “Messier 52Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月15日閲覧。

関連項目





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