M51 (ミサイル)とは? わかりやすく解説

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M51 (ミサイル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/13 14:59 UTC 版)

M51 SLBM
種類 SLBM
原開発国 フランス
運用史
配備期間 2010年9月27日
開発史
製造業者 EADS アストリアム・スペース・トランスポーテーション
値段 計画では40億ユーロ
諸元
重量 52,000kg
全長 12.0 m
直径 2.3 m

エンジン 3段式固体燃料ロケット
誘導方式 慣性誘導とスタートラッカー
発射
プラットフォーム
ル・トリオンファン級原子力潜水艦
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M51フランスが開発した潜水艦発射弾道ミサイルフランス語Mer-Sol-Balistique-Stratégique)。フランス海軍が運用していたM45ミサイルを更新するものであり、2010年から運用を開始した。フランス海軍ル・トリオンファン級原子力潜水艦に16基搭載される。

概要

M51
左からル・ルドゥタブル級船殻内のM4ミサイルル・トリオンファン級船殻内のM45ミサイルと、M51ミサイル

フランス海軍はM45の後継として射程11,000kmで新型弾頭を持つM5を1993年より開発していたが、この計画は1996年に縮小されM45を上回る射程8,000km-10,000kmで弾頭は同じくTN 75を使用するM51に変更された。初の発射試験は2006年11月9日に行われ、成功している[4]。引き続き2007年6月と2008年11月に行われた試射も成功し、2010年7月10日には、ル・テリブル(S619)より作戦環境下での試射に成功[5]、9月からはル・テリブルに搭載し作戦配備につけられた[6]

三段式の固体燃料ロケットであり、先端にエアロスパイクと呼ばれる突起が出ることによりブースト段階での空気抵抗を減らす。2010年就役の初期型はM51.1と呼ばれ、TN 75核弾頭搭載であるが、製造元のEADSグループでは、新型核弾頭(TNO, Tête nucléaire océanique)を搭載した改良型のM51.2を2015年までに就役できるように開発を行っている[7]

更なる改良型として、被迎撃性を抑えたM51.3の開発が2014年から開始されており、2025年頃を目途に開発完了の計画である[8]

要目

  • 全長:12.0m
  • 胴体直径:2.3m
  • 自重:52t
  • 射程:8,000km-10,000km
  • 弾頭:TN 75核弾頭(核出力100−150kt) MIRV 6基

注釈

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