M53 (天体)とは? わかりやすく解説

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M53 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 18:30 UTC 版)

M53
Messier 53[1]
球状星団 M53
仮符号・別名 NGC 5024[1], Mel 117[1]
星座 かみのけ座
見かけの等級 (mv) 7.79[1]
視直径 13.0' [2]
分類 球状星団[1]
発見
発見日 1775年2月3日[3]
発見者 ヨハン・ボーデ[3]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  13h 12m 55.25s[1]
赤緯 (Dec, δ) +18° 10′ 05.4″[1]
赤方偏移 -0.000199[1]
視線速度 (Rv) -59.6 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -0.69 ミリ秒/年[1]
赤緯: -5.03 ミリ秒/年[1]
距離 58,000光年[2](約18kpc)
M53の位置
物理的性質
直径 220光年[2]
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 13h 12m 55.25s, +18° 10′ 05.4″ M53は、かみのけ座にある球状星団である。

概要

りょうけん座のM3のミニチュアとも言われるが、実際にはM53の方が規模が大きい。

双眼鏡では小さく明るくまるい星雲状に見える。周囲の微星は口径9.5cmの望遠鏡から見え始めるとサゴは言っている。口径10cmで条件が良ければ、中心部がざらざらした感じで、周辺部に微星が沢山見える。口径30cmでは中心部まで星が分離する。明るいので高倍率でも暗くならずよく見える対象である。

観測史

1775年2月3日にヨハン・ボーデが発見した。ボーデは「かみのけ座10番星の東。新星雲。望遠鏡をとおして、まるく綺麗で鮮やか」と記している[3]ウィリアム・ハーシェルは「これまで記憶にあるものの中では、最も美しいながめの一つ。充実した球のような形にみえ、ぎっしりとつめこまれて光り輝き、その周辺を無数の微星がとりまいている。M10に似ている」とした[3]ジョン・ハーシェルは「星がまばらにつらなり、蟹の短い足のようである」とした[3]ロス卿は「一点に凝集していない。この小さな範囲に4~5カ所の集中点がある」と記した[3]ハーロー・シャプレーは変光星を50個発見し、続いてカフェイは46個追加した。

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M53. 2016年3月16日閲覧。
  2. ^ a b c Hartmut Frommert,Christine Kronberg (2007年8月30日). “Messier Object 53”. SEDS. 2016年3月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e f Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2004年2月9日). “Messier 53 - Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月16日閲覧。

関連項目




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