Liuva Iとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Liuva Iの意味・解説 

リウヴァ1世

(Liuva I から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/22 14:42 UTC 版)

リウヴァ1世
Liuva I
西ゴート国王
在位 568年 - 572年

死去 572年
王朝 レオヴィギルド朝
父親 リウヴェリック
母親 ペトルス・マルケッリヌス・フェリクス・リベリウスの姉妹もしくは娘
テンプレートを表示

リウヴァ1世 (Liuva I、生年不詳 - 572年)は、西ゴート王(在位:568年 - 572年)。

生涯

523年から526年まで伯爵であったリウヴェリックの子。彼は統治に最も適した人物である実の弟レオヴィギルドを見出し、フランク族セプティマニアへの侵攻を防ぐためにレオヴィギルドと共同統治を行った[1]

リウヴァはアタナギルドの死と同時に即位を宣言した。彼はガリア・ナルボネンシスドゥクス(dux、公爵)であったとみられる。

西ゴート王国を取り巻く状況の悪化は、フランク族によってもたらされた。シグベルト1世とグントラム1世はおそらく569年にアルルまでやってきている。グントラムは勝利がかかった戦いにおいて、アルルの広場を包囲した。

リウヴァはさらなる損失を防止するため、そして自分自身の領土を確保するため、自らセプティマニア国境地帯を統治したと見られる。この時期はアルルでの出来事のすぐあと、569年頃のことである。おそらくこの国境地帯は西ゴート支配下にあるヒスパニア・タラコネンシスの一部でもあり、他の州(カルタギネンシスの一部、ヒスパニア・バエティカの一部、ルシタニアの一部)を統治する弟レオヴィギルドを信用していたからこそ、国の中心から離れた辺境を治められたのだろう。

リウヴァによるこの決定は、公権力の頂点に立つと次は維持しようとする、それまでの西ゴート王たちの傾向とは異なっていた。王国の北にいるリウヴァの使命は、セプティマニア征服を非組織的に行うフランク族の南進を食い止めることであり、レオヴィギルドは、ヒスパニアの東と南に領土を持ち、新たな領土を征服しようと脅かす東ローマ帝国側と緊張関係にあった。レオヴィギルドが将来の単独統治の準備をする一方で、権力を弟と分割することにしたリウヴァは、西ゴート王国の経済回復の基礎を築いた。

リウヴァは572年に亡くなり、レオヴィギルドが単独の王となった。

リウヴァ、レオヴィギルド、レカレド1世(レオヴィギルドの次男)、リウヴァ2世(レカレド1世の子)は4代35年の王朝と見ることができ、レオヴィギルド朝と呼ぶ場合もある [2]

脚注

  1. ^ es:Juan Antonio Cebrián, La aventura de los godos. La Esfera de los Libros, Madrid, 2002, ISBN 84-9734-091-4 Capítulo XV. Liuva I. La oportuna transición.
  2. ^ 『西ゴート王国の君主と法』 p69
先代
アタナギルド
西ゴート王
568年 - 572年
次代
レオヴィギルド

「Liuva I」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Liuva I」の関連用語

Liuva Iのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Liuva Iのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのリウヴァ1世 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS