Limited Liability Partnershipとは? わかりやすく解説

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エル‐エル‐ピー【LLP】

読み方:えるえるぴー

《Limited Liability Partnership》事業組織形態の一。個人または法人共同出資し事業を営むために設立する出資者出資額の範囲までしか責任負わず、自ら経営を行うことができる。LLPには課税されず、出資者直接課税されるため、事業体法人税課された上に出資者への配当にも課税される二重課税回避できるIT産業サービス産業などさまざまな分野産学連携ジョイントベンチャー専門家集団による共同事業創業振興する制度として活用されている。リミテッドライアビリティーパートナーシップ。→エル‐エル‐シーLLC

[補説] 法律事務所会計事務所などが無限責任リスク回避するための制度として1990年ごろから米国各州で、2000年から英国導入され、カナダ・シンガポールなどでも採用されている。日本では平成17年2005)に有限責任事業組合日本版LLP)の制度創設された。英国シンガポールLLP法人格有するが、米国日本LLP法人格有しないなど、国によって異なる点がある。


リミテッド‐ライアビリティー‐パートナーシップ【limited liability partnership】

読み方:りみてっどらいあびりてぃーぱーとなーしっぷ

エル‐エル‐ピーLLP


LLP

(Limited Liability Partnership から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/06 03:39 UTC 版)

リミテッド・ライアビリティ・パートナーシップ (Limited Liability Partnership; LLP) は、事業を目的とする組合契約を基礎に形成された企業である。すべてのパートナーについて、その責任が限定されているのが特徴である。イギリスのLLPに倣って、日本においても2005年4月27日に「有限責任事業組合契約に関する法律」(LLP法)が成立、同年8月1日より施行され日本版のLLPである有限責任事業組合の設立が可能となった。 もっとも、法域によってLLPのあり方は異なる。

アメリカ合衆国においては、各州ごとにその設立に関する法令が定められている。ジェネラル・パートナーシップ(GPS)、リミテッド・パートナーシップ(LPS)などとともにパートナーシップの一類型と整理できる。パートナーの責任の限定のあり方については州によって異なるが、概ね、他のパートナーの不法行為責任については責任を負わないものとされている。そのため、弁護士会計士建築士などによって主に利用されている。リミテッド・パートナーシップとの組合せである、リミテッド・ライアビリティ・リミテッド・パートナーシップの立法例もある。

イギリスでは2000年に、2000年リミテッド・ライアビリティ・パートナーシップ法(Limited Liability Partnership Act 2000)がイングランド及びウェールズ並びにスコットランドのために制定され、続いて、2002年リミテッド・ライアビリティ・パートナーシップ(北アイルランド)法(the Limited Liability Partnerships Act (Northern Ireland) 2002)が制定された。全ての社員(member)は契約内容に従って共同の責任を負う一方で、他の社員(member)の行為については個人的な責任は負担しない。イギリスにおけるLLPは、他のパートナーシップとは異なり、各社員(member)とは別の法人格(legal personality)を有するbody corporateである。

課税の側面においては、両者ともパートナーシップと同様の取り扱いを受けるという共通点を持つ。

なお、有限責任事業組合は、イギリスのLLPを参考にしたものとされる。

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