パートナーシップの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 09:01 UTC 版)
「パートナーシップ」の記事における「パートナーシップの種類」の解説
(ジェネラル・)パートナーシップ((general) partnership) 一般的なパートナーシップ。2人以上のパートナーからなる。全てのパートナーが無限責任(Personal Liability)を持つ。 米国では、改訂統一パートナーシップ法(Revised Uniform Partnership Act)に基づく各州の法律によって規律される。改定前は他のパートナーが引き起こした通常の損失以外の損失については、不法行為(Tort)によるもののみが連帯責任であったが、改訂後は契約違反(Breach of Contract)も含まれるようになった。 リミテッド・パートナーシップ(limited partnership) 無限責任のジェネラル・パートナー(general partner)と有限責任のリミテッド・パートナー(limited partnesr)の2種類から構成される。ジェネラル・パートナーが最低でも1人はいなくてはならず、かつ2人以上のパートナーが居なければならない。例えば唯一のジェネラル・パートナーが死亡または破産した場合、リミテッド・パートナーシップは直ちに解散となる。米国では、改訂統一リミテッド・パートナーシップ法(Revised Uniform Limited Partnership Act)に基づく各州の法律によって規律される。 リミテッド・パートナーシップの成立には登記が必要で、必ず全ジェネラル・パートナーが登録されなければならない。ジェネラル・パートナーの新規加入にはリミテッド・パートナーの賛同は必要なく、ジェネラル・パートナー全員の許可があればよい。リミテッド・パートナーの新規加入には全パートナーの許可が必要である。 リミテッド・パートナーはパートナーシップの重大な経営戦略に直接関わってはならない。リミテッド・パートナーが経営に関わっているために外部からはジェネラル・パートナーであるかのように見える場合、無限責任を負わされる場合もありうる。 リミテッド・ライアビリティー・パートナーシップ(LLP; limited liability partnership) 米国におけるジェネラル・パートナーシップの一種。全てのパートナーが通常の損失については同様の無限責任を連帯的に持つ。また、パートナーシップの名義で行われる契約についても同様に無限責任を持つ。ただし、他のパートナーが引き起こした不法行為(Tort)については、有限責任である。つまり、あるパートナーの違法行為による金銭的損失は、他のパートナーには有限責任である、ということである。弁護士などの専門職の事業体として利用される。 リミテッド・ライアビリティ・リミテッド・パートナーシップ(LLLP; limited liability limited partnership) 米国におけるリミテッド・パートナーシップの一種。ジェネラル・パートナーについてLLPと同様に責任の制限がある。一部の州でしか法が施行されていない。
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