乳酸
【概要】 乳酸はブドウ糖の代謝中間産物で、主に筋肉や赤血球内で作られる。運動などで酸素が足りない状態では乳酸が筋肉細胞の中で10倍ぐらいまで上昇する。普通は乳酸を肝臓に運び処理する余力があるので乳酸値は元に戻る。血中の乳酸値は乳酸ができる量から、処理できる量をひいたものだと言える。病的な状態で乳酸の処理能力を上回ると乳酸がたまり、色々な臓器の機能不全や血液が強い酸性に傾いたりする。
【詳しく】 乳酸値は採血後の変化があるので採血条件について検査室と相談しておくこと。乳酸値の基準値は、成人では0.44-1.78mmol/L(4-16mg/dL)であり、mg/dL単位からmmol/L(SI単位)への換算係数は、0.111である。血中乳酸値が5mmol/L以上、pH<7.25(アシドーシス)では予後不良と言われている。妊婦以外では乳酸の定期的測定は必要ないとされる。また無症候の高乳酸血症では経過観察を行う。
《参照》 乳酸アシドーシス
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