LRT化の検討
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 15:19 UTC 版)
2003年(平成15年)にJR西日本は将来的に吉備線を路面電車化し、ライトレール (LRT) への転換を検討していると発表した。これは吉備線が岡山市内を走っており、LRT化して駅数を増やせば乗客の増加が望めるというものである。同時に岡山電気軌道との相互乗り入れを行うなどさまざまな構想も浮かんでいる。 同時に発表された富山港線のLRT化は、廃線を前提としていたところから取り組みが始まったため、2006年(平成18年)に実現したが、吉備線ではその間も検討が続けられていた。 その後、岡山市は2010年度(平成22年度)中にJR西日本と具体的な協議に入ることを2010年(平成22年)2月17日に明らかにした。また、2014年(平成26年)に入り、沿線住民がLRT化の要望書を岡山市に提出、そして同年10月からは岡山市、総社市及びJR西日本の3者による基本計画検討会議が始まった。JR西の来島社長は会社発足30周年を前にマスコミ各社へのインタビューの中で、吉備線のLRT化については素案が既に出来ており、2017年度(平成29年度)中に一定の目処を付ける方向で地元自治体と協議中であることを明かしている。 2018年(平成30年)4月には岡山市・総社市・JR西日本との間で吉備線LRT化が正式に合意され、10年程度後の運行開始を目指すこととされた。 2021年2月7日、新型コロナウイルス感染症によりJR西日本が大幅な減収、岡山市および総社市においても税収減やコロナ対応により財政状況が悪化していることなどが要因で、LRT事業の支出が増える時期を前に3者協議が中断する見通しとなった。協議再開の時期は決まっておらず、2018年4月の3者合意時に約10年での実現を目指していた事業は大幅に遅れる見込み。
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