KaOS (オペレーティングシステム)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > KaOS (オペレーティングシステム)の意味・解説 

KaOS (オペレーティングシステム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/07 07:24 UTC 版)

KaOS
"Midna" スタイルを搭載したKaOS 2021.01のスクリーンショット
OSの系統 LinuxUnix系
開発状況 開発中
ソースモデル オープンソース[1]
初版 2013.9[2] / 2013年9月 (11年前) (2013-09)
最新安定版 2025.03  / 2025年3月28日 (10日前)
リポジトリ
パッケージ管理 Pacman
既定のUI KDE
ウェブサイト kaosx.us
テンプレートを表示

KaOSは、KDEデスクトップ環境の最新バージョンを搭載したデスクトップLinuxディストリビューションで、KDEの他にもLibreOfficeオフィススイートや、ツールキットQtを利用する有名アプリケーションソフトウェアが搭載されている[3]

歴史

KaOSの最初のバージョンである、"KdeOS" が2013年にリリースされた。ディストリビューション名とデスクトップ環境のKDEとの混同を防ぐため、同年9月に "KaOS" へと改名された[4]

特徴

KaOSはISOイメージにより配布されるが、サポートは64ビットx86プロセッサ版のみである[5]

最適なツールやアプリケーションの評価と選択に注力するため、KaOSはデスクトップローリングリリースであり、さらにデスクトップ環境にはKDE Plasma 6、ツールキットにはQt、アーキテクチャにはx86-64とそれぞれを具体的に絞った上で、一からKaOSをビルドしている。[6]

アプリケーション

The default applications include:[6]

反響

2016年にPhoronixは、「全体的に、全体として、ニッチなディストリビューションであることに非常に満足した。KaOSはインストールしやすく開発最先端のKDE Plasma 5スタックが素早く動作する。全体として、KaOSと過ごした時間は楽しく心地良いものだった」と記した[7]

2017年にFossMintは、KaOSを「モダンで、オープンソースで、素晴らしく設計された、QTとKDEに焦点を当てたLinuxディストロだ。これはデフォルトのデスクトップ環境としてKDE Plasmaを搭載したローリングリリースで、Pacmanをパッケージマネージャとし、GitHubに3グループ構造のリポジトリが存在する」そして「KaOSがローリングリリースである事実は、Ubuntuのように、別の『メジャーバージョン』へクリーンインストールすべきかどうかを考えるような、将来の更新について心配する必要がないことを意味している」と記した[8]

2014年にHectic GeekはKaOSをレビューし、ディストリビューションはそれほど速いわけではないが、必要なアプリケーションは全て入っていると記した[9]

DistroWatchでJesse SmithはKaOS 2014.04をレビューし、KaOSの機能は良く動いていると述べた[10]

Robert RijkhoffはDistroWatch WeeklyでKaOS 2017.09をレビューし、「KaOSは少し異なることをしようとしているようだ」と記した[11]

ZDNetはKaOS 2014.06の体験レビューをし、以下のように記した[12]

KaOSは、万人向けの汎用Linuxディストリビューションや、Linuxについて全くの初心者向けとしてとても簡単なディストリビューションであることを意図されたものでないし、求められてもいない。だが信頼でき、KDE固有に注意深く焦点を当てた64ビットシステム用のディストリビューションに興味を持ったのなら、KaOSはとても興味深い選択肢であると私は考える。

DedoimedoはKaOS 2014.12をレビューした[13]

KaOS 2014.12は非常に洗練された、非常に美しい製品であるが、この世で最も洗練されたオペレーティングシステムというわけではない。確かにユーザーが欲しいものや必要なものが全て提供されているため、親しみやすさとアクセシビリティの点では大手ディストリビューションに匹敵はしているが、そこまで到達するのに多少の汗を流さねばならない。印刷・インストールエラー・ソフトウェアの利用可否、これらは全て、KaOSが親しまれて良く勧められるファミリーネームとなるよりも先に対処しなければならない潜在的に重大な障害である。

2016年にJack WallenはLinux.comでKaOS についての意見を表明し、そのディストリビューションは素晴らしいと述べた[14]

脚注

  1. ^ KaOS · GitHub
  2. ^ KaOS 2013.9 ISO released with KDE 4.12.0
  3. ^ DistroWatch. “DistroWatch.com: KaOS”. distrowatch.com. 2018年8月7日閲覧。
  4. ^ Early September Status”. kaosx.us. 2018年8月7日閲覧。
  5. ^ 32bit Applications”. kaosx.us. 2020年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月7日閲覧。
  6. ^ a b Hunt, Adam (2022年9月30日). “Review - KaOS”. Full Circle (雑誌)英語版. 2022年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月30日閲覧。
  7. ^ KaOS Offers A Nice KDE Linux Experience - Phoronix”. www.phoronix.com. 2019年6月26日閲覧。
  8. ^ KaOS - A Modern, Beautiful & Lightweight KDE Distribution” (英語). FOSSMint: Everything About Linux and FOSS (2017年11月27日). 2019年6月26日閲覧。
  9. ^ “KaOS (2014) - Fresh, Beautiful, Responsive & Worships KDE” (英語). Hectic Geek - Best Operating System Reviews (Mostly 'Linux') & App Tips. (2014年1月24日). オリジナルの2018年7月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180726135231/https://www.hecticgeek.com/2014/01/kaos-review/ 2018年8月7日閲覧。 
  10. ^ DistroWatch. “First impressions of KaOS 2014.04. DistroWatch.com: Put the fun back into computing. Use Linux, BSD.”. distrowatch.com. 2018年8月7日閲覧。
  11. ^ DistroWatch Weekly, Issue 733, 9 October 2017
  12. ^ Watson, J.A.. “KaOS Linux: Hands-on with this solid and focused distribution” (英語). ZDNet. https://www.zdnet.com/article/kaos-linux-hands-on-with-this-solid-and-focused-distribution/ 2018年8月7日閲覧。 
  13. ^ KaOS 2014.12 review - Chaos and anarchy” (英語). www.dedoimedo.com. 2018年8月7日閲覧。
  14. ^ KaOS Brings Serious Relevance Back to KDE” (英語). Linux.com | The source for Linux information (2016年8月26日). 2018年8月7日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  KaOS (オペレーティングシステム)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「KaOS (オペレーティングシステム)」の関連用語

KaOS (オペレーティングシステム)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



KaOS (オペレーティングシステム)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのKaOS (オペレーティングシステム) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS