KPV heavy machine gunとは? わかりやすく解説

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KPV 重機関銃

(KPV heavy machine gun から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/03 04:18 UTC 版)

KPV重機関銃
KPV重機関銃
現地制作された、即席の対空用銃架に乗せられている
概要
種類 重機関銃
製造国 ソビエト連邦
性能
口径 14.5mm
銃身長 1,346mm
使用弾薬 14.5x114mm弾
装弾数 40発
作動方式 ショートリコイル
全長 2,006mm
重量 49.1kg
発射速度 600発/分
銃口初速 976m/s, 1,005m/s

KPV 重機関銃(KPV じゅうきかんじゅう、ロシア語: Крупнокалиберный пулемёт Владимирова, КПВ、ウラジーミロフ式大口径機関銃)は、口径14.5mmのソビエト連邦重機関銃であり、おもに対物・対軽装甲車両・対空用途に使用されている。

概要

KPV 重機関銃の開発は1944年に開始され、1949年歩兵兵器としてソ連軍に採用された。歩兵用のKPV 重機関銃は二輪と二脚を装備した全高の低い銃架三脚架に取り付けられて運用されたが、重量過大であったことから1960年代にはソ連軍から姿を消した。

対空用としては単装、2連装、4連装の3種類の銃架が制作され、それぞれZPU-1、ZPU-2、ZPU-4として制式採用された。1960年代には、より大口径ZU-23-2が登場したが、対空機関銃としても優れた性能を発揮したことから東側諸国に多数が供与され、現在でも多くの国で使用されている。

車載型には電気式のトリガーを装備するKPVT(Tはtankoviyの略であり、ロシア語戦車を意味する)が開発され、T-10M重戦車の車載機関銃として用いられたほか、装甲兵員輸送車であるBTR-60/70/80BRDM-2装甲偵察車などに搭載され、対軽装甲車両武器として威力を発揮した。

銃身冷却方式は空冷式であり、銃身内部はクロムメッキ処理が施されている。作動方式はガス圧補助式ショートリコイルで、装弾ベルトを左右どちらからでも装填することが可能。

使用する14.5x114mm弾は、焼夷徹甲弾と焼夷榴弾の二種類が用意された。もともとこの弾丸第二次世界大戦中に対戦車ライフルであるシモノフPTRS1941デグチャレフPTRD1941用として大量生産されていたものであり、アメリカを初めとする西側諸国の代表的な重機関銃である12.7mmブローニングM2の弾丸である.50BMG弾の1.5倍の運動エネルギーを持つ。

弾丸

B-32
焼夷徹甲弾炭化タングステンを弾芯に使用したフルメタルジャケット弾で、弾頭重量は64.4g、銃口初速976m/s。500mで32mmの鋼鉄装甲を貫徹する。
BZT
焼夷徹甲曳光弾。鉄を弾芯に使用したトレーサー弾で、弾頭重量は59.56g、銃口初速は1,005m/s。発光距離は2,000m以上。
MDZ
焼夷榴弾。弾頭重量は59.68g。

これらの弾丸はブルガリア中国エジプトポーランドルーマニアでも生産される。

関連項目

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