Jドリーム飛翔編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 09:48 UTC 版)
それから時は流れ、姿を消していた鷹がスペインで保護され、FIFAワールドユース選手権に出場する日本ユース代表にキャプテンとして迎えられる。それまでチームを牽引してきた迫丸ら厳しいアジア予選を戦い抜いたメンバーからの反発や、立浪とのサッカーへの取り組み方の違いなどから、一枚岩ではない状態で大会が始まる。いじめられっ子で今まで誰にも必要とされて来なかったFW中居真、女手一つで育ててくれた母が命に関わる手術を迎えるMF迫丸瞬、秀才であるがゆえ自分の考え方の殻から抜け出せないDF立浪誠、兄の事故死を乗り越えられず周囲と衝突しがちなGK浜本真、職人肌のボランチ柳木一成。メンバーはみなそれぞれに悩みを抱えながらも、試合を重ねる中で心を通わせ団結して行く。スウェーデンやアルゼンチンなどの強豪を退けて決勝戦へと進出すると、決勝ではアレッサンドロ・ロッシ率いる地元イタリアと対戦、PK戦の末に大会初優勝を果たすのだった。 優勝という結果を手にし充実感を味わう選手達だが、日本へ帰国しチームが解散すると、それぞれは新たな目標を胸に歩み出して行く。中居の下にはJリーグのクラブからのオファーが届くと、突然のことに戸惑う中居だったが、トレーナーの小林からの後押しもあり入団を決意、それは鷹からの独り立ちを意味していた。 本編は第9巻で完結しており、その後スペインで行方知れずとなった鷹を中居と浜本が訪ねる番外編と、実在の選手松永成立のドーハでの活躍を含むサッカー人生を描いた『松永成立物語』を収録したものを第10巻として刊行している。
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