Insert keyとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > Insert keyの意味・解説 

インサート‐キー【insert key】


挿入キー

(Insert key から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 06:35 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
挿入キー(左上のキー)

挿入キー(インサートキー、INSキー、英:Insert key)は、ワードプロセッサーコンピュータ用のキーボードのキーの一つ。通常は「Insert」、「Ins」、「挿入」などと刻印されており、文字入力時の挿入モード上書きモードの切替などに使用される。

概要

挿入キーを文章やコマンドの入力中に押すことで、挿入モード(インサートモード)上書きモード(置換モード、リプレースモード)の切替をすることができる。

  • 上書きモードでは、既に文字が書かれた位置にカーソルを移動してから文字を入力すると、カーソル位置にあった文字は上書きされて、新しく入力した文字に置き換わる。
  • 挿入モードでは、既に文字が書かれた位置にカーソルを移動してから文字を入力すると、カーソル位置にあった文字は上書きされずに、新しく入力した文字の後ろに移動し、それ以降にあった文字も全て後ろに移動する(ずれる)。

古典的なテキストモード環境の多くでは置換モードがデフォルトであったため、最初に挿入キーを押すと挿入モードになった。しかし現在の多くのGUI環境のワープロソフトでは挿入モードがデフォルトとなったため、最初に挿入キーを押すと上書きモードになる場合が多い(後述)。

詳細

ノートPCの例

ノートパソコンでの挿入キーの位置は、バックスペースの上、ファンクションキーの更に上など、色々である。

初期のパーソナルコンピュータのキーボードでは、挿入キーは存在しないもの、テンキー側にしか無いものもある。PC/AT互換機で現在の位置(逆T字カーソルの上の、6個のキーのうちの左上)となったのは、101キーボード以降である [1]

最近のキーボードの中には、挿入キーがテンキー側にしか存在せず、代わりに2倍のサイズの削除キーが置かれたものもある [2]

なお「上書きモード」は「重ね書きモード」「重ね打ちモード」(オーバータイプモード、オーバースクリプトモード、オーバーストライクモード)などとも呼ばれる。

Macintosh

Macintoshでは挿入キーはHelpキーに名称変更された。通常はHelpキーを押すと、そのアプリケーションソフトウェアのヘルプが表示される。しかしコマンドラインで押すと、互換性確保のため本来の機能で働く。最近のキーボードではFn key(ファンクションキー)に置き換わった。

備考

挿入モードと上書きモードでのデフォルトやカーソルの形状は、環境による。古典的なテキストベースのコンピュータ処理環境や端末などの多くでは、上書きモードがデフォルトで、上書きモードでのカーソル形状はブロック(四角)で、上書きされる文字を反転表示する。挿入モードではカーソル形状は通常の下線となる。

現在の一般的なGUI環境の多くでは、挿入モードがデフォルトで、挿入モードでのカーソル形状は縦線である。Microsoft Wordなどのワープロソフトの多くでは、上書きモードでもカーソル形状は縦線のままで変化せず、代わりにステータスバーの "OVR" インジケーターがハイライト表示になる。OpenOffice.orgやいくつかのテキストエディタでは、古典的なテキストベース環境と同じように、上書きモードでのカーソル形状はブロック(四角)の反転表示に変化する。

Microsoft Windowsやいくつかのアプリケーションソフトウェアでは、挿入キーを使用した以下のショートカットキーが使用できる。

  • Ctrl + 挿入(Ins) : コピー(Ctrl+C と同じ)
  • Shift + 挿入(Ins) : ペースト(Ctrl+V と同じ)

この動作はSAACUAに由来している(WindowsではWindows 3.0はCUA準拠で、Macintosh風のショートカットキーが主流になったのはWindows 3.1からである)。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ PFU キーボードコレクション
  2. ^ Coding Horror: Keyboarding

関連項目


「Insert key」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Insert key」の関連用語

Insert keyのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Insert keyのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2025 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【Insertキー】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの挿入キー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS