IcedTeaとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 00:19 UTC 版)
「OpenJDK」の記事における「IcedTeaとの関係」の解説
詳細は「IcedTea」を参照 OpenJDKをFedoraや他のフリーのGNU/Linuxディストリビューションにバンドルするには、フリーソフトウェアのコンポーネントのみでビルド可能になっている必要がある。Javaクラスライブラリの一部にはそうでないコンポーネントがあり、ビルドに際してはデフォルトでサンの製品版JDKを使うようになっており、フリーソフトウェアのみでのビルドは不可能だった。これを解決するため2007年6月にレッドハットが開始したプロジェクトがIcedTeaである。OpenJDKとGNU Classpathの混合によってOpenJDKのブートストラップ問題を解決し、プロプライエタリの部分をClasspathのコードで置換するというプロジェクトである。 2007年11月5日、レッドハットは Sun Contributor Agreement と OpenJDK Community TCK License の両方に署名した。この合意の第一の利点の1つはIcedTeaプロジェクトとの緊密な連携であり、Linux環境における技術をLinuxディストリビューションFedoraとアプリケーションサーバJBossから導入することであった。IcedTeaはOpenJDKプロジェクトに残っていた少数のプロプライエタリの部分の代替となるフリーソフトウェアを提供した。 2008年5月、Fedora 9とUbuntu 8.04というディストリビューションは完全にフリーかつオープンソースのコードをベースとした IcedTea 6 を採用した。IcedTea 6は、OpenJDK 7ではなくOpenJDK 6のソースに基づいたバージョンである。Fedoraでは、パッケージ名としてOpenJDKという名称を初めて使った。Ubuntuでは当初IcedTea7パッケージを採用していたが、後にIcedTea6に変更した。DebianでもIcedTea6パッケージが作成され、lenny (Debian 5.0) に含まれるようになった。2008年7月12日、DebianはOpenJDK 6を不安定版として受理し、その後安定版とした。OpenJDKは他にOpenSUSE、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)、RHELからの派生であるCentOSなどでも利用可能となっている。 2008年6月、レッドハットは Fedora 9 上で IcedTea 6 を使ってビルドされたOpenJDKパッケージのバイナリが Technology Compatibility Kit のテストに合格し、Java 6 実装と完全互換であると主張できるようになったと発表した。2009年7月、Ubuntu 9.04 でビルドされた IcedTea6 のバイナリが Java SE 6 のTCK互換性テストに全て合格した。 2008年8月以降、OpenJDK 7は Mac OS XやBSD系OSでも動作可能となった。
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