IS 関数
適用対象: Microsoft Excel 2010, Excel Web App, SharePoint Online for enterprises, SharePoint Online for professionals and small businesses
説明
これらの関数は、名前がどれも IS で始まるため、一括して IS 関数と呼ばれます。IS 関数は、指定されたテストの対象をチェックし、その結果に応じて論理値 TRUE または FALSE を返します。たとえば、ISBLANK 関数は、テストの対象引数が空白セルに対する参照のとき TRUE を返し、それ以外のとき FALSE を返します。
IS 関数を使用すると、値の計算などの操作を行う前に、その値についての情報を取得できます。たとえば、ISERROR 関数と IF 関数を組み合わせて使用すると、エラーが発生した場合に異なる処理を実行できます。
=IF(ISERROR(A1), "エラーが発生しました。", A1 * 2)
この数式は、A1 にエラー条件が存在するかどうかをチェックします。エラーがある場合は、"エラーが発生しました。" というメッセージを返します。エラーがない場合は、計算 A1*2 を実行します。
書式
ISBLANK(テストの対象)
ISERR(テストの対象)
ISERROR(テストの対象)
ISLOGICAL(テストの対象)
ISNA(テストの対象)
ISNONTEXT(テストの対象)
ISNUMBER(テストの対象)
ISREF(テストの対象)
ISTEXT(テストの対象)
関数 | 働き |
---|---|
ISBLANK | テストの対象 が空白セルを参照するとき TRUE を返します。 |
ISERR | テストの対象 が #N/A を除くエラー値を参照するとき TRUE を返します。 |
ISERROR | テストの対象 が任意のエラー値 (#N/A、#VALUE!、#REF!、#DIV/0!、#NUM!、#NAME? または #NULL! のいずれか) を参照するとき TRUE を返します。 |
ISLOGICAL | テストの対象 が論理値を参照するとき TRUE を返します。 |
ISNA | テストの対象 がエラー値 #N/A (使用する値がない) を参照するとき TRUE を返します。 |
ISNONTEXT | テストの対象 が文字列でない項目を参照するとき TRUE を返します (テストの対象が空白セルを参照するときも TRUE になります)。 |
ISNUMBER | テストの対象 が数値を参照するとき TRUE を返します。 |
ISREF | テストの対象 がセル範囲を参照するとき TRUE を返します。 |
ISTEXT | テストの対象 が文字列を参照するとき TRUE を返します。 |
解説
- IS 関数に対する引数は自動的に変換されません。二重引用符で囲まれた数値は文字列として扱われます。ほとんどの場合、数値を必要とする関数の引数に "19" という文字列を指定すると、自動的に 19 という数値に変換されて計算が行われます。ただし、ISNUMBER("19") という数式では、文字列の "19" は数値に変換されず、論理値 FALSE が返されます。
- IS 関数は、数式で計算結果を調べるために役立ちます。特に、IF 関数と組み合わせることにより、数式内でエラーの位置を調べるために利用できます (次の使用例を参照してください)。
使用例
使用例 1
使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。
その方法は?
使用例 2
使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。
その方法は?
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