IBM PCの場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/29 13:47 UTC 版)
「横スクロール (コンピュータゲーム)」の記事における「IBM PCの場合」の解説
横スクロールは、1980年代のアーケードゲームや様々な家庭用コンピュータ、ゲーム機でよく知られた形式である。Atari 8ビット・コンピュータやコモドール64のように、この処理用に最適化されたハードウェアを持っていることが多かったからである。しかし、IBM互換PCはそうではなかった。IBM PCのソフトウェア上でのスムーズなスクロールは、開発者にとっての課題であった。1980年代初頭には、『ムーンパトロール』や『ディフェンダー』など、スムーズにスクロールするアーケードゲームをPCに移植した作品がいくつかあった。1986年に発表されたソッピースの第2版もまた、スムーズなスクロールを特徴としていた。 1990年、当時ソフトディスクに勤務していたジョン・D・カーマックは、アダプティブ タイル リフレッシュとして知られるスムーズなスクロール技術を開発した。この技術は『スーパーマリオブラザーズ3』の最初のクローンで、マリオの代わりにソフトディスクの初期のゲームのキャラクターであるデンジャラス・デイブが登場するという、コンセプト実証ゲーム『著作権侵害のデンジャラス・デイブ』で実証された。このデモの成功を受けて、カーマックらはソフトディスクを辞任し、Id Softwareという会社を設立した。Id Softwareは同年、コマンダーキーンを開発したが、これは滑らかなスクロールグラフィックが特徴の初の一般向けPCプラットフォーム・ゲームであった。
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