GlassFish v3.1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 03:13 UTC 版)
「GlassFish」の記事における「GlassFish v3.1」の解説
GlassFish v3リリースで先送りされたクラスタなどの高可用性機能を実装したものがGlassFish v3.1である。このバージョンにより前メジャーバージョンで提供されていた機能が一通り揃うことになった。GlassFish v3.1は2011年2月28日にリリースされた。GlassFish v3.1の主な機能は以下の通りである。 クラスタ対応。方式としてGlassFish v2に存在していたNode Agentを廃止し、新たにSSHプロビジョニングを採用する。SSHプロビジョニング方式では、クラスタノード側でSSHのサーバプロセス(デーモン)を起動しておくだけで、ドメイン管理サーバがシステムの初期化とドメイン管理サーバへの登録を行う。ノード側ではGlassFishをインストールする必要もなく、ドメイン管理サーバが自らのインスタンスをアーカイブしてノードに転送しリモートインストールを実行する。v3.1.2以降、Windowsプラットフォームに限りSSHの代替としてDCOMのRPCを使用することが可能となっている。 アプリケーションのバージョニング対応。サーバ上に同じアプリケーションの複数のバージョン(例えば開発版、リリース候補版、製品版など)を同時に配備しておき、その中から1つのバージョンを選んで稼働させることができる。配備できるアプリケーション数とバージョン数は事実上無制限である。 ドメイン管理サーバの高可用性 HTML5 WebSocket対応 管理・監視機能の強化。DTraceによるモニタリングが正式サポートされる。 WebLogicとの互換性の提供(WebLogicのデプロイメント記述子をサポートする)。 2011年7月28日にはバージョン3.1.1がリリースされた。主な変更点はJDK7対応、AIXサポートの追加およびバグフィックスである。2012年2月にリリースされたバージョン3.1.2ではバグフィックスに加え、開発中止となったバージョン3.2の一部機能(DCOMプロビジョニングによるクラスタ構成など)が追加されている。バージョン3.1.x系列の最新版は2012年7月15日にリリースされた3.1.2.2である。
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