GETTAMANに逢えると幸せが訪れる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 02:08 UTC 版)
「GETTAMAN」の記事における「GETTAMANに逢えると幸せが訪れる」の解説
「GETTAMAN」と呼ばれ始めたのは約23年前。 NTTに勤務しながら、トライアスリートとして国際大会にて入賞など、輝かしいキャリアを持っていた中、ホノルルマラソンツアーのアドバイザーとして毎年参加するようになり、その時にプレイベントとして開催されたアロハ駅伝終了後の全世界各国のアワードパーティー会場で「せっかくハワイに来ているのだからお前も走れ!」と主催者からリクエストされる。そして、マラソン当日の朝、段ボール箱いっぱいの衣装が届いた。中には、羽織・袴・高下駄という日本的なファッション。走らざるをえない状況に追い込まれる。トライアスリートとして、1分1秒の世界で勝負してきたのに、なぜこんな格好で走らなければならないのかと、最初は途中棄権するつもりで引き受けた。 1年目は、自分のもてる限界を越えて、白い骨が見えて、骨身を削りながら、痛くて、痛くて、痛さをまぎらわすために、ランナーに励ましのエールを送るのが精一杯。高下駄で擦れた足からは血が流れ、周りからは「クレイジー」の声も聞こえた。しかし、「カラン、コロン」という下駄の音色で、モーゼの道のごとく、自然と潮が引くように二万五千人のランナーたちがど真ん中を空けてくれる・・・走らざるをえない状況になった。 気がつくと痛みや疲労に耐えきれず逃げ出しそうになって歩いている各国のランナー達に「ファイト!」「メリークリスマス!」と頭をなでながら微笑んでいた。血だらけで励ましながら走っている後ろには1人、2人とランナーが増え続け、100名を超えるランナー達が「いっち!!にー!」「ファイト!」「ゴール!」の掛け声にあわせて連呼。悲鳴をあげ苦しそうな表情だったランナー達の表情には晴れやかな笑顔が・・・!!!20キロ、30キロ・・・足から血を流し、声を枯らしながらも走り続け、叫び続け、ゴールが見えてきた40キロ過ぎ、目からは涙が止めどなく流れ始めた。ゴールした瞬間、競技では感じたことが無い感動と充実感を感じた。初めて、アスリートではなく、生身のひとりの人間として走ることができた気がした。 2年目、ハワイに到着すると、去年の走りがポスターに。 タイトルが「GETTAMAN」 サブタイトルが「ホノルルマラソンでGETTAMANに逢えると幸せが訪れる」 引くに引けなくなり、毎年GETTAMANスタイルで、皆を励ましながら走り続けている。 今では、自我が大我にかわり、人生観を変えてくれたホノルルマラソンに感謝しながら、全ランナーにエールを贈るのが目標。
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